【河内長野市】市内のイベントでよく見かける女性ピアニストさんの正体を探る。彼女の音楽セラピーを体験♪
まだ完全ではありませんが、コロナ禍も収まってきつつあり、昨年秋くらいから河内長野でもお祭りやイベントが復活していますね。そういった晴れやかな場で、ピアノの演奏をされている同じ女性がいること、気づいていらっしゃいましたか?
彼女はプロのピアニストとして、様々なステージで演奏をされています。
より身近な所では、昨年の秋に開かれた34周年ぶりにノバティながの屋上イベントでもピアノの演奏を披露されていました。
さらに先月ノバティながので行われていた青空マルシェの音楽会にも、彼女は2日連続参加されて、演奏を披露されています。
ではピアノの演奏家なのかと言うとそれだけではありません。
千代田神社のお祭り、夏に行われた千代田天神祭りでは司会のような立場で、彼女はのど自慢大会のサポートをされていました。
また今年の千代田神社の十日えびすで、彼女は屋台でバーを行っています。ピアニストがバー?いよいよ不思議ですね。
では河内長野駅と千代田駅の周辺でいろんな活動をしているこの女性は、いったい何者でしょうか?
彼女の名前はsayokoさん。とても気になりましたので、河内長野市役所近くにあるsayokoさんの活動拠点、シェアサロン「Lifemade sunMoon(ライフメイド サンムーン)」さんにお伺いしてお話を伺ってみました。
sayokoさんは3歳からピアノを始めたそうです。その後ピアノの演奏家を目指して大阪音学大学に入りましたが、大学の授業では楽譜に忠実ではないとダメ出しをされ、そのことに大きな疑問を持ったそうです。
sayokoさんは音大を出てからヤマハ株式会社ピアノ技術営業部に入社、技術者の視点から音楽の仕事を学ぶ傍ら、プロのアーティストのコンサートの裏側を勉強します。
sayokoさんはニューヨーク短期滞在の時に出会った、体を使った音感教育である『リトミック』指導資格を取りました。音大では行えなかったことをしようと、地元河内長野で親子サークルを自ら作り、リトミックの指導をされていたそうです。
ちなみにリトミックとは音楽を使った教育法のことで、子どもさんの音を聞き取る能力やリズム感、表現力を養うものなのだそうです。
sayokoさんは河内長野の会社経営者の方と結婚後はしばらく音楽から離れていました。経理や会社をサポートする役割に集中し、子育てしながらだったので音楽どころではなかったのです。
その子育ての最中に感じた孤独の中で、人との繋がりの大切さを感じ、ひと段落付いたときに音楽のことを思い出したそうです。そのときに「音楽のちから」で何かできないかと考えたのです。
そんな矢先に新たに河内長野市内に輸入会社を設立するのですが、そのコンセプトとデザインをsayokoさんが決めました。
そのときに女性スタッフさんが働きやすいような職場を作りながら地域の皆様の楽しめる、ジャズライブや作家さんワークショップなど、イベント企画をたくさん作ったのです。
またそのころからsayokoさんは地域のイベントにも音楽企画などを通してたくさん交流を深めました。2015年から2019年のコロナ禍前は地元イベントのピーク、千代田地区を中心に2か月に1度のペースでライブ演奏を行っていたそうです。
sayokoさんは、人と人が繋がり、新しいパワーが生まれていくことに感動しましたし、仲間たちと何かを作りあげることの貴重な経験を得たといいます。
さらにsayokoさんは地元に住む、才能やスキルがある女性たちのもっと活躍できる場所があればいいなと考え、2020年、市役所前のビルを借り、「シェアサロンルシェア」を作りました。
料理教室、エステ、占い、子育て講座、パステルアートなど、多種多様なジャンルの先生たち、女性たちが集い、素敵な場所にしていただけたことは、sayokoさんにとっても本当に感激なひとときでした。
ここでsayokoさんは自身も含め、自己啓発をはじめ、集客やビジネス達成する方法に迷う人がたくさんいることも知りました。
sayokoさん自身も経営者の孤独を間近で見てきたこともあり、それを解決できる術を身につけたい。それには、もっと自分の軸を固めて、自己と向き合う勉強をしたいと思ったのです。
こうしてsayokoさんは、2022春から東京まで講座を受けに行きました。
sayokoさんは、心理学の分野で一躍有名な梯谷幸司(はしがいこうじ)先生からの直接指導を受けました。
その中でsayokoさんが提出した独自の企画書が、東京フォレスト出版社のプロデューサーの目に留まったのです。
こうしてもともと土台にある、音楽を通したsayokoさんの感性を生かした、音楽セラピーを考案することができました。
音楽セラピーコーチングという、珍しいネーミングでデビューすることができ、素敵なクライアントとの新しい出会いも感激だったとのこと。
このときsayokoさんは、東京ではコーチングが盛んなのに対して、河内長野を含めた大阪ではまだまだ少ないということを感じているそうです。
sayokoさん自身の活動の範囲が広がってきたため去年10月に、オーナーを渡邉恵子さんにバトンタッチ。新しい名前は「Lifemade sunMoon」となりましたが、キャリアコンサルとコーチングで今も運営に参加しています。
sayokoさんは音楽には明るい曲や暗い曲があり、それは人生そのものであるということで、オリジナルで人それぞれに合わせた独自のプログラムを考えました。
しばらくはコロナ禍で思うような活動が出来なかったということですが、2023年からは本格的に活動が再開できるということで、いろいろ企画しているそうです。
こうしてsayokoさんは音楽活動とは別に、音楽セラピーも行っているそうです。これは生の音源を使ったヒーリングとのこと。
音はいろんな周波数から出ているのですが、その中で528ヘルツは「愛の周波数」と言われており、聴くだけで身体の不調を消していく周波数として、医学的にも効果が報告(外部リンク)されているものです。
ソルフェジオ音階のひとつとして古くから知られており、古代のキリスト教会で使われていたグレゴリオ聖歌もこの周波数と言われています。
ということでお試しということで、実際に私自身が音楽セラピーを体験しました。
子どものころになりたかったことを思い出しながら、将来の自分を想像することで、実現する方向に意識をつなげようというもの。
sayokoさんのピアノの演奏の間、こちらの本「リラの書」を私自身が朗読します。そうすることで、深い深層部分の無意識の部分に働きかける効果があるそうです。
左脳は理論をつかさどるのに対して右脳は感情をつかさどるそうで、この右脳の部分を開花させるような意味合いもあるそうです。
また同じメロディの繰り返しで心の変化を感じることができるそうで、それは瞑想に近いものなのだそうです。
ということで朗読を行いながらピアノ演奏を聴きました。実際に体験した感想ですが、とても美しい言葉のあれこれを自身の声で読み上げることで、不思議なほど穏やかな気持ちになることができました。
まさにsayokoさんのおっしゃった瞑想の後のような鎮静感。不思議ですね。
最後に今後の活動について教えてもらいました。まず近々のイベント予定は次の通りです。
- 4月9日 社会に役立つ音楽イベント@河内長野 ゆいてらす
- 4月10日 和歌山湯の里温泉にて お水の講座&ヨガの音楽セラピーBGM演奏
- 5月21日 千代田駅フェス開催&ステージ企画
- 6月中 ジャンルミックスセッション音楽ライブ@醤油蔵
この中で社会に役立つ音楽イベントについてさらに詳しくお話を伺いました。
これは子供たちや子育てママ、シニアの皆さんが、プロのミュージシャンと交流するプログラム。音楽が、日々の暮らしの中の感性や生きる楽しみ、原動力になりえるということを伝えるイベントなのだそうです。
まだどなたかは明かせないそうですが、すごいジャズミュージシャンが来てくださる予定なのだそう!楽しみですね。
ということで、これからも河内長野市で活躍されるsayokoさんにインタビューをしました。最後にsayokoさんは次のメッセージを伝えてくださいました。
イベントでよく見かけるピアニストさんの枠を超えて、様々な活動をされているsayokoさん。この河内長野を音楽の視点から盛り上げようとされていること、今後の活動がとても楽しみだと思いました。
シェアサロン「Lifemade sunMoon(ライフメイド サンムーン)」
住所:大阪府河内長野市西之山町4-23 3F
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 河内長野市役所前バス停下車徒歩1分
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