先発投手を3人とも逃したエンジェルスは、代わりに誰を手に入れるべきなのか
ここ数日の間に、ピッツバーグ・パイレーツ、テキサス・レンジャーズ、ボストン・レッドソックスは、それぞれ、リッチ・ヒル、ネイサン・イオバルディ、コリー・クルーバーを手に入れた。
この3人には、ロサンゼルス・エンジェルスも目をつけていたらしい。彼らの契約合意が報じられる前に、MassLive.comのクリス・コッティーロは、エンジェルスとレンジャーズもヒルにいくらかの興味、と報じていた。また、WEEIのロブ・ブラッドフォードは、イオバルディが入団する可能性のある球団の一つにエンジェルスを挙げ、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンは、エンジェルスがさらに先発投手を加えようとしていて、イオバルディとクルーバーを検討中、と伝えていた。
そのとおりだとすると、エンジェルスは、3人の先発投手を立て続けに逃したことになる。
今もFA市場に残っていて、エンジェルスの「プランB」――あるいは3人をA、B、Cとすれば「プランD」――にふさわしい投手は、あまり多くない。3人挙げるとすれば、ジョニー・クエイトとマイケル・ワカに、ザック・グレインキーではないだろうか。
いずれも、メジャーリーグで10年以上を過ごし、200試合以上の先発マウンドに上がっている。3人とも、オールスター・ゲームに選ばれたこともある。今シーズン、クエイトは158.1イニングを投げ、防御率3.35を記録した。ワカは127.1イニングで防御率3.32、グレインキーは137.0イニングで防御率3.68だ。
今シーズンのイニングからすると、クエイトがいいような気がするが、ここ2シーズンの合計は、308.0イニングのグレインキーが最も多い。クエイトは273.0イニング、ワカは252.0イニングだ。一方、年齢を考慮するなら、ワカが最も若い。駄洒落ではなく、来シーズンの年齢(6月30日時点)は、37歳のクエイトと39歳のグレインキーに対し、ワカは31歳だ。
ただ、パイレーツがヒルと契約を交わしたことからわかるように、彼らを入手としようするのは、来秋のポストシーズン進出をめざす球団に限らない。再建中の球団ということもあり得る。エンジェルスが欲したとしても、他の球団の後塵を拝することになるかもしれない。
ちなみに、ヒルの契約は1年800万ドル、イオバルディは2年3400万ドル、クルーバーは1年1000万ドルだ。