U17ブラジル代表が新天地で躍動
先日、ズラタン・イブラヒモビッチ(41歳)が引退をアナウンスした。世界中のファンを魅了したストライカーの足跡に心から敬意を払うと共に、もう2シーズンくらい、MLSでプレーしてくれたら…という個人的な思いもあった。
身長195cmのスウェーデン人FWは、2018年から2シーズン、LAギャラクシーのユニフォームを纏い、アメリカファンを釘付けにした。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20180413-00083792
しかし物足りなさを感じたのか、2019年末、かつて在籍したACミランに戻る。米国のサッカーファンは、イブラヒモビッチの意思を尊重しながらも、生観戦出来なくなったことを惜しんだ。
そのLAギャラクシーがMLSで最後に優勝を飾ったのは2014年。スウェーデン人ストライカーが去ってからは、本格的な低迷期に入る。今シーズンも西地区14チーム中13位という体たらくだ。
ギャラクシーはイブラヒモビッチが抜けた穴を埋めるべく、メキシコ代表のベテラン、ハビエル・エルナンデスを獲得したが、ケガが多く、今もベンチ外で調整中だ。
苦しむギャラクシーは6月に入ってから、やや復調の兆しを見せ始めた。カップ戦を含め、直近の8試合で3勝1敗4引き分け。特に7月の2試合は連勝した。
足掻くチームに光明をもたらしているのが、右サイドバックのブラジル人、ルーカス・フェリペ・カレガリだ。
カレガリは、2002年2月27日生まれの21歳。12歳でブラジルの名門、フルミネンセの下部組織に入り、2019年12月にトップチームに昇格。プロデビューは翌年の8月だった。
フルミネンセでは80試合に出場し、1ゴール2アシストをマーク。2022年のブラジル1部リーグでは3位となった。リベルタドーレス杯、コパ・スダメリカーナでもピッチに立ち、若手ながら安定感のあるプレーを披露。
ギャラクシーはそんなカレガリに白羽の矢を立て、今年2月にレンタル移籍で獲得した。契約を締結した折、ギャラクシーの首脳陣は「ルーカスが我がチームに加入することを嬉しく思う。彼は若く才能豊かなサイドバックで、既に高いレベルで経験を積んでいる。我々はルーカスがチームに貢献し、選手として成長し続けることを確信する」と述べたが、まさしく期待以上のプレーを見せている。
現在、ギャラクシーの背番号10は同じブラジル人であるドウグラス・コスタ(32)。カレガリは、31度セレソンでプレーした前線のコスタを、上手く生かしている。疲れを知らない走力と当たりの強さ、鋭い読みがベースとなるポジショニングの良さ、そしてスピード。魅力たっぷりの選手だ。
カレガリがギャラクシーの浮上に欠かせない事は言うまでもないが、将来、どこまで伸びるか楽しみである。ギャラクシーの背番号2に注目したい。