【実録:収納ビフォー→アフター】一目でわかるシンク下収納の整え方
こんにちは。片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は普段、皆さんのご自宅にお伺いし、片付けや収納のサポートをしています。今まで600回以上も様々なご家庭を改善してきました。今回は、人に見せることはほとんどないであろう、キッチンのシンク下収納のビフォーアフター事例をご紹介していきます。めったに人の家のシンク下収納を見る機会はないと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
シンク下収納が引き出の場合
Before
最近のキッチンのシンク下収納は引き出し収納が主流です。もちろん後で紹介する、開き扉紗タイプの収納もメリットもあるので、まだまだ選ぶ方も多いかと思います。
シンク下の大きな引き出しは、広い横幅に深さもあって、収納力もタップリありそうなんですが、なんでもかんでも詰め込んでしまうと、どこに何が入っているか分からない状態になってしまいます。
見た目だけでなく、出し入れもしにくくなり、必要な物がパッとみて分からないので2度買いなど物が増える原因にもなってしまいがちです。シンク下の引き出しには、一般的にシンク周りで使う物や、キッチン消耗品、洗剤などを収納するのにピッタリです。
排水管が通っているため、食器や食品を入れるのには適していません。
After
どのように改善したかというと、まずは大きなスペースには仕切りを入れる事。
物の種類ごとに分類し、分類ごとにグループに分けて収納していきます。
例えば、上記の例ですと、ゴミ袋、袋類、キッチンペーパー、保存容器(3種類)、ラップ類などです。
仕切りを入れる事で、分類したグループが混在しにくく、物を取りだして、空間ができても、倒れてきてグチャグチャになる事を防ぎます。
例えば、想像してほしいのですが、商業施設などの車の駐車場に、車を1台ずつ止めていく枠線がなければどうでしょうか?車をどこに入れたらいいか分からなくなってしまいますし、無作為に入れてしまうと、後から出せなくなってしまいますよね。
それと同じで、大きなスペースにたくさんの物を収納していく場合には、物をどこに入れると良いかの枠決めが必要です。
また、1つずつのグループにボックスを入れる事で、これ以上は入らない、増やせない、という事も感じてもらえると思います。
シンク下収納が開き扉の場合
Before
上記の画像は開き扉のシンク下収納です。大きな配管が通っているため、凸凹していて使いにくい気もしますが、実は引き出し収納よりも収納容量は大きいんです。
さらに、工夫次第では、大きな物と小さな物まで、自分好みにカスタマイズできる自由度の高い収納スペースでもあります。
このままでは、奥になにが入っているか分かりませんし、1つだそうとするといろいろな物がなだれを起こしてきそうな状態です。
After
まずは、空間を分けていきましょう。
右側の配管があるスペースにはジューサーとさらにその奥にも夏場にしか使わない、かき氷器をしまっています。
左側3分の2のスペースには、シンク下ラックを入れて空間を高さを半分に分けました。下にはファイルボックス(100円ショップ)の物を入れて、分類した物をグループにして引き出して使えるようにしています。もちろん、ボックスにはどんな物が入っているのかグループ名を記載します。
また、ビフォー画像で入っていたボックスティッシュなど外包装(ビニール)がついている物は外して収納する方がスッキリしますし、1つずつ出しやすくなりますよ。上の段には軽めの物や高さが低い物を入れるといいですね。今回はザルやボウルを入れています。
開き扉なので、引き出しのように全ての物が見渡せはしないのですが、前からみて、どんな物が入っているのかはわかる状態です。
例えて言うと、物達が前にならえをした状態で収納されています。手前から奥に向かって同じグループの物を収納するのが鉄則です!
今回は、お客様の事例を見ながら、収納の改善のコツをお伝えしました。以前は、我が家のシンク下収納も紹介していますので、良かったらご覧くださいね。
筆者:鈴木久美子(片付け・収納の専門家)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級の資格を持ち、片付けや収納に悩む個人宅にご訪問し、片付けや収納の悩みを解決し、オンラインレッスンでも全国から依頼を受ける。TV、メディア出演多数。Instagram、公式YouTubeチャンネルでは毎日の暮らしにちょっと役立つ情報を発信中。