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『イライラしたくない!』散らからないリビングを作るための家族のルール

鈴木久美子片付け・収納専門家

片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。夏休みが始まりましたね。小さいお子さんがいるご家庭では、長い夏休みをどう過ごすか、毎日のご飯をどうするかが本当に大変ですね。

子どもが園や学校に行ってくれていたら、ホッと一息つけたり、部屋を片付けたり掃除する時間もできますが、ずっと家に子どもたちがいると、なかなか片付くことがありませんよね。

世の中のママたち(パパも)お疲れ様です。

私の家は子ども達が少し大きくなったので、お世話しなくても、ずっと見ていなくても大丈夫な年齢なのでラクにはなりましたが、年齢に応じて言う事は聞かなくなるし、物は自分で買ってきたりするので、なかなか大変です。娘は受験生でもあるので、テキストやプリントが山のように増えてきています。

そんな我が家は、リビングはいつも散らからずスッキリしているので、ゆったり過ごすことができます。今回は『散らからない暮らしのための家族のルール』をお伝えします。

1.リビングに私物を置かない

散らからないリビングにするために
散らからないリビングにするために

これは、子ども達が小さかった頃から現在も同じようにしています。片付かない家にご訪問すると、使う全ての物がリビングに置いているような人がいます。例えば、子どもがリビングで着替えるから着替えはリビングに置いている、というような感じです。よっぽどベビー期は仕方ないですが、幼児期頃からは行動に合わせて場所を分けていくように意識をするとよいと思います。たまに、大人(パパやママ)の着替え(服や下着)まで、リビングの置いているご家庭もお見かけします。3階建ての自宅で、階段を上がるのが面倒だから…、という理由でクローゼットではなく、リビングに衣類収納をされているのです。ランドセル、習い事の用意、旦那様の仕事バッグに、ママの毎日のメイク用品。もちろん子どものおもちゃに絵本。

そしてそれらをスッキリしまう場所があればまだ良いのですが、そんなたくさんの収納はリビングにないため、全て床に置かれた状態や簡易的な棚やラックにゴチャゴチャと物が置きっぱなしの状態になってしまいます。もちろん、リビングでそれぞれが好きな事をしたり、学習をしたり趣味をしたりしますが定位置に持ち帰るルールが必要です。

2.出したらしまう

とても当たり前の事を言っているようですが、この当たり前の事ができずに散らかるのです。皆さんは『出したらしまう』できていますか?親ができていないと、子どもができる訳ありません。

出しっぱなしを見つけたら、気が付いた時にサッとしまうようにする習慣がつくと、必然的に散らかることはありません。また、できるだけ定位置に戻す習慣をつけるため、ラベリングを活用しています。大人も子どもも字でしっかり書かれていると、迷いが減って戻しやすくなります。出したらしまう、これを子どもに教えるためには親が自ら率先して背中を見せていく必要があります。歯みがきと一緒です。子どもに教える必要がある暮らしのルールです。

3.物は1つずつ

ストック持ちすぎると何個も出しっぱなしにしてしまう原因に
ストック持ちすぎると何個も出しっぱなしにしてしまう原因に

散らかっている家にご訪問すると、ウエットティッシュが大量に、開封された状態であちらこちらから出てきます。もちろん、ウエットティッシュだけではありません。ハサミ、ペン、爪切りなど、いろんな物が何個も放置されているのです。そんな大豪邸でもなければ、1つの空間(リビング内)にティッシュは1つで良くないですか?ハサミ1つで生きていけます。もし、先述の『出したらしまう』という事ができなくても、もし物が1つしかなかったら、散らかることは防げます。何個も何個も予備を用意しているから、予備をどんどん出してきて散らかるのです。たくさんあると、人は物をぞんざいに扱うようになり大事にしなくなるのです。

4.収納スペースは平等に

洗面所の下着収納(家族1人1段ずつ平等に)
洗面所の下着収納(家族1人1段ずつ平等に)

リビングの話ではなく家全体的なバランスの話ですが、家族でできるだけ平等にスペースを持つことを意識しています。お客様の家でよくあるのは、ママだけが服が異常に多く、3つの部屋のクローゼットを占めていたり、1部屋を衣裳部屋にしている場合があります。逆に子どもの物が多すぎたりする場合も。ある程度平等にしておかないと、徐々に家族から不満が出てくるのです。もちろん、それぞれ1部屋持てるのが理想ですが、部屋が持てない場合は自分だけの収納スペースは確保したいですね。

5.おもちゃの与えすぎはNG

7年前の娘の部屋(4歳頃)
7年前の娘の部屋(4歳頃)

最後に一番の難点。子どものおもちゃ。悩みが多いおもちゃの片付けですが、与えたのは大人です。誰かからもらった、と言えども、それを受け入れたのは大人です。私がご訪問しているご自宅でも、おもちゃの量に悩み、毎日の片付けに苦しんでいるご家庭をたくさん見ます。そんなに大変だったら、減らせばいいのです。捨てるのがもったいない場合は、間引いてどこかにしまっておくか、売るか、譲るかしてみて下さい。

大人が必死で片付けて何時間もかかるような量は子どもが片付けられる訳ありません。我が家は、もうおもちゃは、ほとんどありませんが、小さかった時もおもちゃが1つ増える前に、どれを1つ手放すのか考えたり、親がおもちゃを買うのは誕生日の1回だけ、などルールを決めていました。

今回は、イライラしない!散らからない暮らしを作るルールについてポイントをお伝えしました。もちろん、どれだけ片付いていたとしても、子どもや夫にイライラすることは日々あります。(笑)そのイライラに目を向けず自分のやりたい事をやるようにしており、できるだけ快適な毎日にするよう心がけています。長い夏休み、イライラする材料はどんどん減らしていきましょう!

片付け・収納専門家

整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリストの資格を保有し、片付け・収納の専門家として活動中。個人宅の片付け、収納のサポートを中心に、講座、記事執筆、Instagram、YouTubeなどで暮らしに役立つ情報を発信している。TV(NHKニュース7、ZIP、ラヴィット、ズームインサタデーなど)TV、メディア出演多数。整理収納アドバイザー2級認定講師として整理収納アドバイザーの育成もしている。

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