片付けのプロが本気で伝えたい『絶対やめてほしい3つのこと』
片付け、収納の専門家、鈴木久美子です。私は1000回以上、個人宅の片付けや収納の悩みを改善しています。
美しい収納やインテリアをご提案することも多いですが、物が大量で、全く片付かないご自宅にご訪問することもあります。片付ける必要性を感じない、片付けでもすぐに散らかる、意味ない、そんな風に思っている人はいませんか?
おしゃれな家じゃなくてもいい、キレイな収納じゃなくてもいい、ただ、これだけは、絶対にやめてほしい3つの事を心の底から本気でお伝えします。
布団の万年床はやめて!!
片付けが苦手な方の家に行くと、かなりの確率で床に布団やマットレスを直に敷いています。そして、それをあげる事はしていません。
それどころか、いつ掃除機をかけたか分からない状態で、髪の毛ホコリ、ティッシュにペットボトルまで、ゴミが散乱しています。
皆さん、口を揃えたように、「ベッドを置くと狭くなるから…」、というのですが、ベッドをおくのも、布団敷きっぱなしも全く同じ面積を占めているんです。布団なら邪魔な時にあげれる、と言いますが、今まであげたことはないんです!!
そしてお子さんやご家族がアレルギーや鼻炎になっている人が多いのです。全てホコリや布団が原因とは言いません。しかし、私もそのようなお部屋の片づけをしているくしゃみが出て、鼻水が出てくるのです。
今日は、マットレスをあげてみましょう、とお話しをし、あげてみたら、びっしりと黒カビがはえています
私は心の底から言いたい!健康のためにも毎日布団をあげるか、あげれないなら、ベッドにしてください。
片付けが面倒と言っている場合ではありません。寝る場所は人にとってとても重要です。
ぐちゃぐちゃの物が山盛りのテーブル
毎日のご飯は、スッキリとしてテーブルの上で食べていますか?食べる前にテーブルの端に物を寄せている人いませんか?
4人掛けのテーブルなのに、かろうじて2人分だけスペースを確保している人も多いですし、訪問した時に申し込み書類を書くスペースもないことも多いのです。
毎日使うからと、塩やしょうゆ、ふりかけなど食品をはじめとして、文房具、薬、爪切りに耳かきまで。郵便物にプリントが山盛りになっている家が多いです。
毎日使う物でも、毎日牛乳は冷蔵庫から出しますよね?ちゃんとしまえますよね?毎日使う物でも適正な場所にしまう事ができるはずです。
私がご訪問していたご家庭で、ダイニングテーブルが見えないくらい物があふれていて、ご家族は床に置いた段ボール箱でごはんを食べているご家庭がありました。ですが、とってもお子様を大切にされていましたし、教育熱心な方でした。(同じような人は何人もいます)
思い出すだけでもとっても悲しくなります。ご本人の苦しい気持ち、ちゃんとしなきゃいけない、と思いながらできない辛い気持ち、すごく分かります。
毎日の食事はとても大切なのです。食事は栄養をとるだけでなく、家庭での原風景のような物が刻まれます。家中、キレイにしなくても大丈夫。まずはテーブルの上は空っぽにして、ゆっくり食事を食べれるようにしませんか?
必ずできます!今ある物をとりあえず、1つ1つしまってみましょう。使わない物やゴミみたいな物(パンの水色の留め具とかお菓子の箱とか)は捨ててしまってもいい。出しておかないと不便、と思い込んでいませんか?逆に出し過ぎて不便な食卓になっていませんか?
ダイニングテーブルから幸せな暮らしは作られるんです。
物置部屋があるのに人間の部屋がない
最後に言わせてもらいます。ダイニングテーブルはある程度スッキリさせている、寝室も問題なし、そんな皆さんでも1部屋を物置部屋として、開かずの間にしている人はいないでしょうか?
私がご訪問しているご自宅では、かなりの確率で物置き部屋があります。都心周辺のマンションで、1部屋を物置き部屋につぶすなんて、1000万円以上無駄にしているも同然です。使わない物、捨てられない物、要らない物のために部屋があるのに、子どもの部屋すらない…、そんなのおかしくないですか?
元から部屋の数がどうしてもないなら仕方ないですが、部屋があるのに物置部屋にしているなんて…。
そんな悲しいこと、やめませんか?部屋があるなら子ども部屋や自分だけの趣味の部屋にしませんか?
いつも片付けサポートをしていて、物って何なんだろう…、と思います。
そんなに人を苦しめたり、人を困らせたり。物は本来、人の役に立つために、うれしく、楽しい気持ちになるために存在しているんです。
もっと暮らしの事を考えてほしいんです。食事や、教育と同じように親が子どもにしてあげる最低限の事があるはずです。欲に流されて買い過ぎた物、面倒だからと後回しにしている物、ありませんか?
誰かの心に届けばいいなと願い、いつも心を込めて記事を書いています。