【川西市】縁日に銭湯と落語?! みんなで作る新しい共有空間「ネオ縁日」が初お目見え【イベントレポ】
この夏、誕生した「ぶっちぎりLab.」が展開するのは「ネオ縁日」。 今後、さまざまな縁日の開催を通じて、子どもから大人まで安心して楽しめる空間の提供と、まちの賑わいを生み出すことを目的としたプロジェクトです。
先日、第1回目の縁日が行われました。その開催場所となったのは、公衆浴場「極楽湯」。これに落語を組み合わせ、日本の古き良き文化を幅広い世代に知ってもらい、まちの銭湯をみんなが集う交流の場にしよう!というのが、今回のテーマです。ここからは、当日の様子をお届けいたします。
2024年7月21日(日)銭湯で行われた縁日
「ネオ縁日」初の舞台は、川西市唯一の公衆浴場「 極楽湯」。前回、取材させていただいただいたばかりです。↓↓↓
この日は、銭湯の暖簾に代わり、縁日を知らせるガーランドが風に揺れていました。
11時の開始直後に到着しましたが、会場にはすでに多くの方が。
入り口付近では、子どもたちが「スーパーボールすくい」に夢中のようす。これが「極楽湯」のレトロな雰囲気と見事にマッチしています。
ほかにも、「ボードゲーム」や「千本引き」「射的」など、縁日の定番のゲーム屋台がいくつもありました。
手作り感満載なのも、いい感じ♪
縁日に欠かせない浴衣。この日のために新調したという、チャーミングな姉妹♪
途中、ピッチピチの甚兵衛を羽織ったティラノサウルスも乱入(笑)
初めて知る「落語」の世界
15時からは、市内在住の落語家 桂 白鹿(かつら はくしか) さんを迎え、縁日の目玉となる「落語」が行われました。
【落語家】桂 白鹿さんについての情報は▷▷▷ Facebook
寄席(よせ)に見立てたのは、男性用の脱衣所です。ここに予想を超える大勢のお客さんが集まりました。
出囃子が鳴り、白鹿さんの登場です。さすが落語家、着物姿が板についてカッコいい!
最初に、初心者やお子さんでも楽しめるような簡単なクイズと、落語が体験できるコーナーが用意されていました。
演目に入ると、声色や表情を巧みに使い分け、複数の人物を演じる白鹿さんの話術にぐいぐい引き込まれます。まるで、その場にいるかのように情景が浮かび上がり、想像力が刺激されて“脳トレ”のよう! 初めての落語でしたが、シンプルながらもその楽しさと奥深さに触れることが出来ました。これは是非とも、第二弾を期待したい!
大盛況のうちに初回を終えた「ネオ縁日」。皆さん口々に「またやって欲しい」「今度は、銭湯に入りに来る」と、満足そうに帰って行きました。
不完全さを楽しむ「ぶっちぎりLab.」
「ぶっちぎりLab.」代表の田中さんに、このプロジェクトについて、詳しく教えていただきました。
以下、田中さん:
僕たち「ぶっちぎりLab.」は、その場で生まれる“何か”を共有できる空間を作りたいと思っています。なので、店側とお客さんの境目はあえて曖昧なまま。一般的な縁日とはちょっと異なるので「ネオ縁日」の「ネオ」は一味違う、ちょっと変わった縁日だよ、という意味合いを持たせています。
その点、縁日は理想的な形態。準備さえ整えておけば、その場にいる誰もが店員になれますからね!
例えば、ふらっと来た人が店番をしたり、逆にスタッフがビール片手に好きなことを始めたり。誰かが突然、勝手にお店を始めるっていうのも、もちろんアリ!
皆さん、最初は戸惑うと思いますが、それも含めて共有していきたい。そのうち気付けば、自分も「ぶっちぎりLab.」のメンバーだった、みたいな人がたくさん増えたら面白いですね。そのためにも完璧ではなく、良い意味で曖昧だったり、不完全さを残したままにしておきたい。
「ぶっちぎりLab.」のロゴは、ある意味その象徴みたいなもの。子供が好きなオバケと、極楽湯のお風呂をイメージして作りましたが、開催場所が変わると、このデザインでは辻褄が合わなくなる(笑)でも、この "意味わからん不完全さ“こそが、「ぶっちぎりLab.」の真髄。なので 、このデザインのまま、狂ったように縁日をやっていきますよ!!
ー既存の枠を越えた「ネオ縁日」は、これからの地域活性化の要になりそう。次に出没するのは、あなたの家の近くかもしれません。
「ぶっちぎりLab.」が気になる、という方はぜひ、田中さんのInstagramをチェックしてみてくださいね!