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WBCジャパンの1次メンバーは半数が東京五輪で金メダル。ダルビッシュは14年前にWBC優勝

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有 MARCH 23, 2009(写真:ロイター/アフロ)

 WBC日本代表のロースター30人のうち、12人が発表された。

 半数の6人、山本由伸(オリックス・バファローズ)、甲斐拓也(福岡ソフトバンク・ホークス)、源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)、鈴木誠也(シカゴ・カブス)、近藤健介(福岡ソフトバンク)は、2年前に行われた東京五輪の優勝メンバーだ。決勝戦に、甲斐は「9番・捕手」、村上は「8番・三塁」、鈴木は「4番・ライト」として先発出場。源田は代走として起用され、その後、三塁の守備についた。ちなみに、村上に先制ホームランを打たれたニック・マルティネス(当時・福岡ソフトバンク/現サンディエゴ・パドレス)も、USA代表として、WBCに参加することを表明している。

 一方、WBCの経験者は、鈴木とダルビッシュ有(パドレス)の2人だ。鈴木は2017年、ダルビッシュは2009年のWBCに出場している。当時の在籍球団は、それぞれ、広島東洋カープと北海道日本ハム・ファイターズだった。鈴木は6年前だが、ダルビッシュはさらに遡る。14年前のことだ。2017年の日本は準決勝でUSAに敗れたが、2009年は連覇を成し遂げた。ちなみに、2013年も準決勝で敗退しているので、ここまでの4度は、優勝、優勝、ベスト4、ベスト4だ。

 ちなみに、2009年の優勝メンバーのうち、現在、メジャーリーグの球団に在籍している選手はダルビッシュしかいないが、日本プロ野球(NPB)の球団に在籍している選手は4人いる。田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)、涌井秀章(当時・埼玉西武/現・中日ドラゴンズ)、中島宏之(読売ジャイアンツ)、青木宣親(東京ヤクルト)がそうだ。青木は2009年を挟み、2006年と2017年も出場。田中と涌井は2009年と2013年に出場した。

 なお、今回、出場辞退が報じられている柳田悠岐(福岡ソフトバンク)は、過去のWBCにも出場していないが、東京五輪で金メダルを手にした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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