これからがベストシーズン デキハゼ釣りと釣ったデキハゼの料理 初心者向けの魚釣り講座
デキハゼとはマハゼの子供のこと
デキハゼとは春に生まれて数ヶ月間経過した初夏の頃のマハゼの事です。
大きさは7cm前後のまだ子供のマハゼがデキハゼです。
マハゼは春に生まれて翌春に産卵して死ぬ1年魚です。
関東地方ではマハゼは江戸前の食材として有名です。
呼び方も初夏の7cm前後のデキハゼ、秋の10cm超に成長した彼岸ハゼ、晩秋から冬に20cm近くに成長して深場に落ちるケタハゼ、真冬に婚姻色が出で口の周りが黒くなったお歯黒ハゼと、季節ごとにそれぞれの呼び名があります。
美味しい魚として昔から利用されていたにもかかわらず鮮魚では殆ど流通していません。
マハゼは岸近くに生息しており漁業的に網などで大量に捕ることが難しいのが流通しない一因かも知れません。
とにかくマハゼを鮮魚で手に入れたくば自分で釣るしかありません。
マハゼが釣りやすい季節はなんと言っても初夏のデキハゼです。
この頃のマハゼは骨も柔らかく食味も良いので食材としてもマハゼの旬です。
デキハゼは釣り易く数も比較的まとまるので釣りの経験が浅い方でも釣果に恵まれ楽しむことが出来ます。
デキハゼの釣りで使う道具
釣り方はウキを使わないミャク釣りが、浅い場所、深い場所、流れのある場所、止水域など、いろいろな釣り場に対応できるので良いと思います。
ミャク釣り仕掛けは下の写真のようなものです。
餌はジャリメと言う呼び方で釣具店などで売られている活餌が釣果の点からはベストです。
活餌のジャリメが苦手な人は釣果は若干落ちますが疑似餌でも釣ることが出来ます。
ミャク釣りではウキは使いません。
道糸の中間に目印を付けるだけのシンプルな構成です。
デキハゼは水辺の足元近くに居ることが多いので、使う釣竿はリールを使わない手竿が初心者でも扱いやすく良いでしょう。
デキハゼの釣り方
手竿でのデキハゼのミャク釣りは難しくはありません。
仕掛けの末端に付いたオモリを足元の水底に着底させたら、道糸をピンと張った状態でアタリを待ちます。
ここでのコツはオモリが水底に着いている状態で、道糸は弛まずピンと張った状態を保つことです。
魚が針に付いた餌を食べると、その時の感触(この感触をアタリと言います)が道糸を通して手元まで伝わってきます。
この感触は道糸をピンと張っていないと伝わってきません。
いわゆる、糸電話の原理です。
何らかの感触があったら竿先をホンの少し煽って魚を釣針に掛けてから仕掛けを上げます。
魚が付いていれば大成功です。
ハゼは魚の中でも貪欲な性格の魚であり、特にデキハゼは子供という事もあり初心者でも比較的簡単に釣れます。
釣ったデキハゼを料理しましょう
デキハゼは骨も柔らかで油で揚げれば頭ごと美味しく食べる事ができます。
何も付けずに油で揚げる素揚げが最も簡単なデキハゼの揚げ料理ですが、今回は片栗粉をまぶしてから揚げる唐揚げを作ってみました。
調理の手順は以下の通りです。
- 調理ハサミを使って腹を割いてウロコと内臓を取り去る
- 塩を掛けてから軽く揉み洗いしてヌメリを取り除く
- 塩は流水で良く洗い流す
- キッチンペーパーなどで水気を拭き取る
- 片栗粉をまぶして低めの温度の油で揚げる
片栗粉をまぶしてから揚げる場合には油の温度は低めの方が上手く揚がります。
油の温度が高めだと魚の中心まで揚がる前に周りの片栗粉が焦げ初めてしまいます。
カラッと感を出したいなら、最初は低めの温度で中まで揚げてから、一度油から上げて、もう一度、高めの温度の油で短時間揚げると言う二度揚げをすると良いでしょう。
自分で釣った魚で作る料理は格別なものがあります。
天気の良い休日にはハゼ釣りに挑戦して美味しいハゼ料理を堪能してみては如何でしょうか。
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