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「整理整頓しなさい!」と言われ育ったけれど…実はその言葉の正しい意味を知らなかった元片づけられない女

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私の片づけ歴は約20年、今では片づけを仕事にしていますが元片づけられない女です。

子どもの頃から自分の部屋は汚く、日曜日になると母に「片づけなさい」と言われていました。言われた時に渋々片づけるのですが、大体火曜日には元に戻っていました。

また学校では「整理整頓をしなさい」と先生から教えられた記憶があります。当時の私はその意味がよくわからず、掃除をしたり、乱れているモノを整えたりただ見た目をキレイにしているだけでした。

また最近では、講師として研修先に伺った時、職場には「整理整頓」と書いた紙が掲示されているけど、職員それぞれが考えている整理整頓の意味が違うことがよくありました。

整理とは? 整頓とは? 片づけとは?

整理整頓は整理と整頓の二つの言葉で構成されていてそれぞれの正しい意味はこのようになっています。

整理とは
不必要なモノを取り除くこと

整頓とは
見た目を整えること

整理をすると不要なモノが取り除かれスッキリし、探し物が減る、収納を考えやすくなる、後片付けをしやすくなるなど機能面の効果が大きく、整頓は見た目の効果が大きいです。

冷蔵庫の場合だと、賞味期限の過ぎた食品などを取り出すことが整理で、食品の種類ごとや大きさごとにまとめたり、並べ替えたりすることが整頓なので「収納」も含まれることもあります。

また、整理、整頓と掃除は似ているようで全く別物で、整理、整頓はモノが対象に対して行うことで、掃除は汚れやホコリを対象に行うことです。

「片づけ」は「整理整頓」のことを指すでしょうが、時には掃除も含まれとても漠然とした言葉だと言えます。

整理と整頓、どっちが先?

整理をすると必要なモノが手元に残るので整頓しやすくなるので、順番としては整理の方が先です。

モノが多く散らかった部屋を片づけるのに、はじめに整頓から入ってもすぐに元に戻るでしょう。

人が来るから慌てて片づける時などに、壁にモノを寄せたり、引き出しや棚の中にモノを隠すようにしまったりするのはどちらかと言うと「整頓」に近いです。

まずは不要なモノを取り除くことが大前提です。

今考えると子どもの頃母から「片づけなさい」と言われて、私がしていたのは「整頓」でした。

いるモノもいらないモノもごちゃごちゃな部屋なのに、とりあえず乱れているモノを並べたり、引き出しに隠したり「整頓」のようなことをして、重要な「整理」をしていない為、日曜日に片づけても火曜日には元に戻っていたのです。

「整理」と「整頓」はうまく使い分けるとよい

片づけと言う言葉は、捨てることや収納すること、使ったモノを元に戻すこと、時には「掃除」なども含まれて意味が大きくざっくりしていますが、

モノであふれかえったリビングを整えるのに、時間がある時は不要なモノがないか考える時間(整理の時間)を取り、時間がない朝などは、床などに散らかったモノを元に戻しクッションを並べたり整頓を中心に行うとよいでしょう。

ただし、必ずモノは増えていきます。いつも整頓だけではうまくいかなくなる時期が必ずやってくるので「整理」は溜めずに日常的にこまめに行うのがよいでしょう。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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