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「花嫁は後ろに写る複数の男性と性的関係を持っている」他人の結婚式写真を悪用してデマ拡散→炎上して謝罪

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
問題のツイート(現在は削除済み)。Xより。写真部分は筆者カット

 無関係の第三者の結婚式の写真を掲載したうえで、「花嫁は後ろに映っている複数の男性と性的関係を持っている。花婿は知らないんだろうな」とのデマが拡散される事態が起きています。

情報商材屋がバズるためにデマ拡散

 12月30日、恋愛系コンテンツの情報商材をnoteで販売している人物が、「大学の同級生がついに結婚した。その写真を見たら過去に花嫁が性的関係を持っている男性が4人もいた。花婿は知らないんだろうな」と、X(旧Twitter)にモザイク付きの写真とともに投稿しました(現在は削除済み)。

 その内容のひどさと写真付きだったことからこの投稿はすぐに拡散し、ほどなくしてモザイク付きの写真の出典元が発見される事態となりました(出典元の記事も現在は削除されています)。

 話が急展開するのはここからで、問題の写真に写っていると名乗る男性がXで「本当にあり得ない。許せない。デジタルタトゥーって知らないんですか。開示請求しようと思います」と投稿内容を否定したことから、投稿されていた写真は本物ではなく無断転載の悪用だったことが分かったのです。

 問題の情報商材屋は瞬く間に炎上しました。

情報商材屋「落ちてる画像にモザイクかけた」「実際の写真を使うと身バレする」

 さらに恐ろしいのはその後の情報商材屋の対応で、抗議に対して「思ってたのと違う反応が来たので消しました。イメージしやすいよう落ちてる画像にモザイクかけたんですが、伝わりませんでした」、「実際の写真を使うと身バレするから」と、あえて他人の写真を悪用したことを白状したのです。

問題のツイート2。Xより
問題のツイート2。Xより

問題のツイート3。Xより
問題のツイート3。Xより

 まず、そもそも「落ちてる画像」という認識が間違ったものであることは言うまでもありません。ネットで公開されている画像は誰でも閲覧できるだけであって、その人が落としたものではありません。情報商材屋が勝手に拾って悪用しているだけです。

 また、自分が関係しているため「実際の写真を使うと身バレする」と考える頭がありながら、どうして他人の写真にはそれが影響しないと思ったのかも不思議でなりません。

 一応、謝罪はしているのですが、本当に自分が何をやったのか理解しているかは不明です。

問題の人物の謝罪。Xより
問題の人物の謝罪。Xより

デマを拡散して情報商材を売る手法は許されるのか?

 この人物のツイートを見ると情報商材を売るために日頃からバズるツイートを投稿しようと頑張っているようですが、売るために誹謗中傷をバラ撒く行為はただの犯罪です。

 この後、上記の男性からの開示請求により損害賠償の請求や、場合によっては名誉毀損などの刑事罰などもあり得ます。

 この記事を見ている方で、バズるために嘘をついている、もしくはつこうとしている人は決して他人を巻き込まないよう注意してください。

 あと他サービスでの出来事ですが、できればnoteの運営の方にも禁止事項の「法令や公序良俗に違反する行為を行うこと」などに触れたとしてこの情報商材屋のコンテンツの販売を停止して欲しいものです。

 Xで悪質なデマを振りまいてnoteで販売、なんて手法が流行っては困ります。本当に。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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