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崖っぷちだった“メガネ先輩”ら全員が悔し涙…日本に準決勝進出を許した韓国は敗戦後、何を語った?

金明昱スポーツライター
カーリング女子準決勝に進出した日本。韓国は惜しくも予選敗退となった(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 北京五輪のカーリング女子1次リーグ第9戦(17日)は、準決勝進出を賭けて、各国が大混戦の状態だった。

 注目はライバルの日本と韓国。どちらが勝ち進むのかは各国の結果次第だったが、まず日本はスイスに4-8で敗れた。

 一方、スウェーデンと対戦した韓国は一時リードし、準決勝進出の光も見えたのだが、4-8で逆転負けを喫した。日韓ともに敗れたが、最終的に日本が予選リーグ4位となり、2大会連続で準決勝進出を決めた。

 “メガネ先輩”ことキム・ウンジョンは日本でもその名が広まり、注目を集めるなど明るい話題を振りまいていたが、チーム成績は4勝5敗。全10カ国中、8位で北京五輪を終えた。

 前回の平昌五輪では銀メダルだっただけに、予選敗退は悔しさが残る。

 試合後、韓国メディアの取材対応に応じたキム・ウンジョンら“チーム・キム”は全員が涙をこらえきれずにいた。

“メガネ先輩”「プレッシャーがあった」

 精神的支柱としてチームをけん引してきたキム・ウンジョンは、「平昌五輪のときは開催国として出場した。その時は五輪が初めてということで恐れることはなかったが、今回はプレッシャーがあった。もっと結果を残したかった。“チーム・キム”がこういうチームだという事実をもっと見せたかった」と涙をこらえていた。

 結果的には準決勝に進めなかったが、4年前に韓国カーリング史上初の銀メダルをもたらしたチームのインパクトは、今大会でも健在だった。

 では、2026年ミラノ・コルティナ五輪は目指すつもりなのだろうか。キム・ヨンミ(セカンド)は韓国メディアに向けてこう言っている。

「平昌五輪からたくさんの応援をもらってきた。今大会を前に自分たちで『後悔のないようにやろう』と誓ったが、まだ後悔が残るようです。諦めずに次の五輪に向けて準備します」

 彼女たちは4年後も五輪を目指すと言い切った。“メガネ先輩”たちは、再び五輪に登場し、日本で話題を振りまいてくれるのだろうか。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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