ノート(102) 新たな刑事告発とその対応 検察側から開示された捜査報告書の内容
~整理編(12)
勾留58日目
新たな刑事告発
この日も午後から3時間程度、中村孝検事による聴き取りが行われた。11月に入り、厚労省虚偽証明書事件の捜査や起訴、公判活動に対し、市民団体から特別公務員職権濫用罪による刑事告発があったという。
最高検がこの罪名で立件、起訴することなどあり得ないものと思われた。ましてや、厚労省事件の当事者の告訴ではなく、第三者による告発にすぎなかった。それでも、最高検としては捜査を尽くす必要があった。
そこで、これまでの取調べと重複する話ではあったが、厚労省事件に対する内偵捜査の経緯、実行犯である元担当係長を逮捕した前後の状況、その上司である元担当課長を逮捕した前後の状況、収集した証拠の内容などを改めて説明した。
この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバーをお申し込みください。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバー 2018年11月
税込1,100円(記事3本)
2018年11月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。