これで「銀河」!?天の川銀河すぐ隣で「60個の星から成る最小銀河」新発見
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どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「天の川銀河隣で異例すぎる銀河?を新発見」というテーマで動画をお送りします。
●圧倒的に最小の銀河を新発見!?
天の川銀河を公転する、わずか60個の星から成る星系が新たに発見され、話題を呼んでいます。
新発見の星系は「おおぐま座矮小銀河III/UNIONS1」と呼ばれています。
本動画では「新発見の星系」と表記します。
新発見の星系はダークマターを大量に含んだ「銀河」である可能性がある一方、ダークマターを含まない単なる星団である可能性もあり、現時点では未確定です。
○新発見の経緯
科学者たちは、ハワイにあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡で収集されたデータから、新発見の星系を新たに発見しました。
当初この星系は、地球から見てたまたま近い領域に見えているだけで物理的に無関係の集団なのか、あるいは実際に近い距離にあり、重力的に拘束し合っているのかが不明でした。
その後同じくハワイにあるケック望遠鏡による観測の結果、これらの星は重力的に結合しており、化学的性質も類似していることが確認されました。
●その型破りな性質
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新発見の星系は、地球からおおぐま座の方向に約3万光年離れた位置に存在しています。
なんと天の川銀河の周囲で、100億年以上前から安定して存在し続けていると見られています。
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天の川銀河の重力に拘束され、その周囲を衛星のように公転する銀河を「伴銀河」と呼びます。
天の川銀河には現時点で50個程度の伴銀河が発見されていますが、仮に新発見の星系が正式に銀河として認められれば、天の川銀河の伴銀河の一員に含まれることになります。
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銀河としては非常に近い位置にあるものの、あまりに暗いため、これまで未発見でした。
そしてこれが仮に銀河と確定されれば、圧倒的に銀河の歴代最小記録を更新することになります。
今回発見された星系の場合、わずか10光年の範囲に60個の星が散らばっているだけです。
よって質量は太陽の16倍しかなく、過去最小候補の銀河の15分の1しかありません。
新発見の星系は、銀河という天体に関する私たちの常識を覆す存在であり、「銀河」という分類の定義すら変えてしまうかもしれません。
●不可解な存在の謎
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本来新発見の星系は、天の川銀河の潮汐力によって破壊されるはずの位置に存在しています。
これほど重力的な結合が弱い小さな星系が100億年以上もの間、この位置で安定して存在し続けることは困難です。
よって新発見の星系は、大量のダークマターによって安定化され、実際に長期間この位置で存続してきた矮小銀河か、あるいは滅亡間近のタイミングで偶然観測された、ダークマターを含まない単なる星団のどちらかであると考えられています。
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もしダークマターが本当にこの新発見の星系を結びつけているのだとしたら、この星系の今後の観測によって、ダークマターの性質に関する貴重な手がかりが得られるかもしれません。
仮に偶然のタイミングで撮影された単なる星系であったとしても、非常に珍しい分類の新発見であることは間違いないでしょう。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/uchuyabaichkyabechi/article/01796241/image-1717850885010.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
天の川銀河の周辺は、天文学スケールで言えば「ほんの近所」と言えますが、この位置でも未知の銀河が発見され、話題になることがたびたびあります。
今回の関連で、天の川銀河のすぐ近くで発見されたばかりの未知の銀河に関する話題をあわせて解説していきます。
https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/ad0d9f
https://www.livescience.com/space/cosmology/group-of-60-ultra-faint-stars-orbiting-the-milky-way-could-be-new-type-of-galaxy-never-seen-before
https://www.sci.news/astronomy/faintest-milky-way-satellite-12810.html
https://www.universetoday.com/166388/the-milky-ways-smallest-faintest-satellite-galaxy-found/