今日から12月、今年のクリスマスケーキはどうするか決めましたか？今回はうちの近所にある大好きなケーキ屋さん「Pâtisserie Touchez du bois（パティスリー トゥシェドゥボワ）」のクリスマスケーキを紹介します。

サンタさんが乗ったクリスマスらしさ満点の「ノエルドームフレーズ」は、この時期限定のドーム型ショートケーキ。中には国産の冬いちごをサンドし、ふわふわのスポンジにはいちごシロップを染み込ませた、いちご好きにはたまらないもの。トッピングされたいちごとピスタチオのマカロンは争奪戦必至ですね。

濃厚なピスタチオのガナッシュとピスタチオのババロワ、なめらかなミルクチョコレートのクリーム、トンカ豆のババロワ、サクサク食感のクランチチョコレート、しっとりしたビスキュイショコラを重ねた「ノエルエタンセル」。いくつもの層が完全に調和しているそうで、かなり気になる存在。飾りの星型のチョコレートも大人っぽい色合いで、全体にシックな印象です。

サンタさんの洋服をモチーフにした「ペールノエル」。チョコ好きには有名なフランスのヴァローナ社の焦がしチョコレートを使ったムースをベースに、カシスシロップを染み込ませたアーモンド生地やマロングラッセ、パッションフルーツなどを組み合わせています。ティムットペッパーというスパイスがいい仕事をしているそう。スパイスやハーブ使いが得意なシェフ渾身のホールケーキです。

クリスマスケーキの予約は電話（06-63066146）か来店のみ。受け取りは12/23～25の11：00～20：00。キャンセルは1週間前まで！数量限定のものは売り切れになる可能性があるのでお早めに。

生菓子の紹介も少し。どれもとても華やかで繊細なビジュアルですが、見ただけで何のケーキかわかる、わかりやすさも大切にしているといい、たとえばムースの中にベリーソースが隠れている場合は、ベリーをトッピングにも使っています。

とはいえ、食べないとわからない発見があるのが最大の魅力。思いがけない素材の組み合わせやスパイスづかいに驚かされます。

今回購入したひとつめは、パルタージュ。濃厚でトロトロのピスタチオムースをホワイトチョコレート×ピスタチオのチョコレートでコーティング。中には爽やかなブラックベリーのコンポートが入っていています。土台はサブレ、上にしぼっているのはキルシュ（サクランボ果汁でつくるブランデー）が香るクリームです。

主役のピスタチオを堪能しつつ、ブラックベリーの酸味がほどよいアクセントに。キルシュの香りが余韻として残ります。

真っ白なビジュアルがお上品なノスタルジーは、とにかくバニラ尽くし。バニラとマスカルポーネのムース、バニラとラムのガナッシュ、バニラのパンドジェンヌ（アーモンドプードルたっぷりの生地）で構成されています。

バニラ尽くしと聞くと味が濃すぎるように思われるかもしれませんが、使用しているのは高級なタヒチバニラ。ふくよかな甘い香りのなかにスパイシーさもあって、たっぷり使ってもしつこさがありません。あと、土台のクランチチョコのザクザク感がまた良い！

ひとくち目からインパクトがあって、途中で風味が移り変わり、最後に余韻が残る“また食べたくなる味”を目指しているという狩野さん。その言葉通り、一度食べるとまた恋しくなり、週に2～3回訪れる常連さんがいるほど。私もこちらのお店を知ってから、家族の誕生日ケーキをリピートしています。

昨日は同店の概要、オーナーパティシエ狩野さんのプロフィールとともに、狩野さんイチオシのドゥセミック（半生菓子）をレポートしたので、あわせてお読みいただけるとうれしいです。

【大阪・十三】自称フランス菓子オタクのシェフが手がけるフランス伝統菓子が絶品！

https://creators.yahoo.co.jp/nishimichiyo/0100161001

年末年始は人と会う機会も増えるでしょう。そんなときはとっておきのおいしいケーキを持っていけば喜ばれること間違いなし。ぜひ参考にしてみてくださいね。