ミラクル! 42歳の投手がメジャーリーグ初本塁打を放ち、ビッグ・ユニットの記録を塗り替える
バートロ・コローン(ニューヨーク・メッツ)が42歳にしてメジャーリーグ初本塁打を放った。5月7日、通算473度目の先発マウンドに上がったコロンは、2回表に巡ってきた打席の3球目に、バットをスウィングした。いつものようにバットが空を斬ってヘルメットが転がり落ちることはなく、ボールは高々と上がり、レフト・ポールの右に飛び込んだ。
MLB.conはこうツイートした。「ミラクルを信じるかい?イエス!」
コローンは今月24日に43歳の誕生日を迎える。42歳349日はランディ・ジョンソンの40歳9日を上回り、初本塁打の最高齢記録を樹立した。それまで、コロンの通算スラッシュライン(打率/出塁率/長打率)は.089/.096/.098。全246打席の半分近くは三振を喫していた。
ミラクルは別にしても、今シーズンもコローンは元気だ。相変わらずストライクをどんどん投げ込むスタイルで、防御率は2.82を記録している。5月2日には8回を無失点に抑えて通算220勝とし、ペドロ・マルティネスを追い抜いた。もう、通算勝利がコローンよりも多いドミニカンは、243勝のホアン・マリシャルしかいない。来シーズン中にマリシャルを超えても、それはミラクルではないだろう。コローンは過去3年とも、190イニング以上を投げて14勝以上を挙げている。
本塁打の最高齢はフリオ・フランコの48歳254日、白星の最高齢はジェイミー・モイヤーの49歳180日だ。コローンがこの2つの記録を塗り替える――。そんなミラクルもないとは言いきれない。