防御率4.00以上のセーブ王は史上4人目。今年記録したクローザーの平均年俸は、リリーフ投手史上最高額
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セーブが公式記録となった1969年以降、タイトルを手にした投手は延べ110人に上る。年数の2倍(各リーグ)よりも多いのは、同数のセーブで並び、リーグに2人のセーブ王が生まれたシーズンがあるためだ。そのうち、防御率4.00以上のタイトルホルダーは4人しかいない。1969年のフレッド・グラッディング(4.21/29セーブ)、2000年のアントニオ・アルフォンセカ(4.24/45セーブ)、2007年のジョー・ボロウスキ(5.07/45セーブ)に続き、今シーズン、コロラド・ロッキーズでクローザーを務めたウェイド・デービスが、防御率4.13と43セーブを記録して4人目となった。
昨オフ、デービスはロッキーズと3年5200万ドルの契約を交わした。年平均1733万ドルは、リリーフ投手の史上最高額だ(今シーズンは1600万ドル)。
もっとも、高年俸に見合う投球かどうかはさておき、デービスのセーブ成功率は87.8%だった。これは、2018年に25セーブ以上を挙げた17人中10位。順位は真ん中より少し下だが、成功率は25人の平均87.4%と変わらない。
防御率4.00以上でセーブ王を獲得した他3人の成功率は、グラッディングが82.9%、アルフォンセカが91.8%、ボロウスキは84.9%だ。デービスを含む4人のなかで、最も成功率の低いグラッディングは、時代の違いが大きい。当時の抑え投手は、今日のような「クローザー」ではなく、ピンチに駆けつける「ファイヤーマン(消防士)」だった。イニングをまたいで投げることも少なくなかった。グラッディングが挙げた29セーブのうち、3分の1近い9セーブは2イニング以上。ちなみに、セーブ失敗が公式記録となったのは1988年だ。
アルフォンセカは、塁上を賑わせながらもリードを保った。1イニング当たりに出塁させた走者(与四球+被安打)を示すWHIP1.514は、2000年に25セーブ以上の19人中ワースト2位だが、セーブ成功率は佐々木主浩の92.5%に次いで高かった。