余ったローリエの消費方法|からだを温めるローリエティーの作り方
こんにちは。
「アメリカ仕込みのハーブ暮らし」を発信しているハーバリストの平野です。
お料理ハーブとして大活躍してくれるローリエ。
あなたはご自宅にストックしていますか?
ローリエはスーパーでも手に入りやすい身近なハーブですよね。
ですが、いざ買ってみたものの棚の奥にしまいっぱなし…という方も多いのではないかと思います。
今回の記事では、料理に使うだけではなかなか減らないローリエを「お茶」として消費する方法をご紹介します。
世界でも徐々に人気が高まっている「ローリエティー」に挑戦してみましょう。
ローリエがなかなか減らない!
ローリエと言えば、お料理が思い浮かびますよね。
カレーやスープ、シチューや煮込み料理など、色々な料理にローリエが使えます。
ただ、日本の家庭ではローリエを消費するのはなかなか難しいんですよね。
和食や中華を作るときにはローリエはほとんど登場しないので、ハーブ好きの我が家でもローリエをすぐに消費できるということはありません。
だからこそ私はときどきローリエティーを飲んで、早めに消費するようにしています。
ローリエをお料理に使うときにはほとんど健康効果は期待できませんが、ローリエティ―にすると様々な利点が期待できるんですよ。※1
ローリエのお茶「ローリエティー」ってどんな飲み物?
ローリエティーはその名の通り、ローリエを蒸らして作るお茶のことです。
日本では「ローリエティーを飲んでいます!」という方はなかなかいらっしゃらないのですが、世界的にはローリエティーは決してめずらしい飲み物ではありません。
アメリカに住んでいたときには、「ローリエティーを飲んでいる」という方に何度か出会ったことがあります。健康や美容に詳しい方はわりと飲んでいるのかな?という印象でした。
ローリエティ―の効能
ローリエティ―は、体を温めたり、胃腸のサポートに役立ちます。※1
【ローリエの主な効能一覧】※1※2
- 体を温める
- 胃腸を整える
- 膀胱のはたらきをサポートする
- 関節痛の痛みを和らげる
薬用としては、ローリエは胃腸の強壮剤として使われています。消化液の分泌を促進して胃もたれを防ぎ、食べ物の消化吸収をサポートするはたらきがあるとされています。※1
天ぷらなどの揚げ物でよく胃がもたれる人は、ローリエティ―を食前に飲んでおくと良いかもしれませんね。
またローリエティーをお風呂の入浴剤として使うと、関節痛の緩和や肉体疲労を癒す効果が期待できるとも言われています。※2
ローリエティーの作り方
ローリエティーに必要な材料はローリエのみです。
ですが私が試してみたところ、ローリエだけだとあまり美味しくありませんでした。
ですので今回は、シナモンと合わせて飲みやすくアレンジしたローリエティーのレシピをご紹介します。
材料(1人分)
- ローリエ … 3枚
- シナモン … 1/2本(約5cm)
- 水 … 250ml
- はちみつ(お好みで) … 小さじ1
作り方
- ローリエは数ヶ所を手で破いて、精油を出しやすくしておきます。シナモンはティッシュに包み、上から瓶で軽く叩いて砕いておきます。
- 小鍋にローリエとシナモンを入れ、水を注ぎます。中火にかけ沸騰するまで待ちます。
- 沸騰したら火を弱め、ふたをして3分間煮込みます。
- 3分たったら火を止めて、ふたをしたまま10分ほど置いてあら熱を冷まします。
- カップの上に茶こしを置き、上からローリエティーを注ぎながら濾したらできあがり。
- お好みではちみつを溶きながらお召し上がりください。
レシピのポイント
ローリエやシナモンなどの硬いハーブは通常、緑茶のように「蒸らす」という作り方はしません。なぜなら、蒸らすだけでは硬いハーブから成分が出にくいからです。
緑茶と同じ作り方をすると、ほとんど味のない(=効能もない)お茶になります。
面倒でもお鍋を使って軽く煮込むことをおすすめします。
1杯ごとに煮込むのが面倒に感じる場合には、4~5杯分まとめて作ると良いですよ。
飲み切れない分はマグカップなどに注いでラップをし、冷蔵庫にしまっておいてくださいね。飲む時にはレンジで温め直せば、熱々のおいしいローリエティーをお召し上がりいただけます。
ローリエティ―の注意点
ローリエティーをお試しになる前に、 念のため注意点にも目を通しておきましょう。
- ローリエティ―は1日1杯を目安にお楽しみください。
- 妊娠中・授乳中の方、小さなお子さまは摂取を控えてください。
- 乳幼児へは与えないでください。
- ローリエやシナモンの多量摂取・長期摂取は避けてください。
- 疾患をお持ちの方や医療薬をお飲みの方は、事前に専門医にご相談ください。
- ハーブは病気の治療のために使うことはできません。
レシピを動画で紹介しています!
インスタグラムでは、今回ご紹介したレシピを動画で配信しています。
もしよろしければ参考にしてみてくださいね!
それではまた別の記事でお会いしましょう!
【参考文献】
※1 『Encyclopedia of Herbal Medicine: 550 Herbs and Remedies for Common Ailments』 Chevallier, Andrew著
※2 『ハーブのすべてがわかる事典』ジャパンハーブソサエティー著