マイカー保有で月2万円損する人 カーシェア、タクシーに変える効果は<サブスク時代の節約術>
総務省の家計調査(2017)によると、2人以上の世帯のうち勤労者世帯の交通・通信費の平均は4万9610 円(うち自動車等関連費は2万5764円で内訳は自動車等購入7177円、自動車等維持1万8162円など)です。
新車の平均購入価格は約214万円です(平成19年 乗用車市場動向調査 新車の平均購入価格 全国/一般社団法人日本自動車工業会)。7年乗車すると仮定すると、現金購入の場合でも1年あたりで約30.6万円(月2.55万円)のコストになります。
1ヶ月あたりの自動車の維持費は平均1万1800円(2017年 全国カーライフ実態調査/ソニー損害保険株式会社)です。自動車維持費にはガソリン、自動車整備費、駐車場借料、自動車保険等の維持費用などが挙げられます。つまりざっくりと自動車を保有するには、毎月4万円弱かかるということになります。都心であれば駐車場代も高くなります。
車が必要ではない地域の場合、所有にこだわらず、自動車を利用する形態を変えるのも手です。利用頻度に応じて、タクシーの利用、カーシェアリング、レンタカー、タクシー、カーリースの利用等が考えられます。
カーシェアリングは月額基本料金1000円(利用料金込)程度を支払うことで、15分200円(1時間当たり800円)程度で借りられるといった料金設定です。一般にガソリン代も込みで、保険の補償も含まれており、出かける前にスマートフォンで予約をして乗ることができます。
レンタカーも格安レンタカーを利用すれば12時間で2500円程度からというサービスもあります。しかし、カーシェアリングやレンタカーのデメリットとして、混雑時は借りられない時もあり、好きな車をいつでも借りられるわけではありません。また、ナンバープレートなども選ぶことができません。
必要な時だけ借りればコスト安になることもありますが、時間当たりは割高になる場合もあります。そのため、地方や郊外に住んでいる人、駅から徒歩20分などと離れているエリアに住んでいる人には現実的な方法ではないかもしれません。
しかし、交通の公共機関が発達している都市部に住む人でこだわりのない人にとっては利用の都度使う方が安上がりな場合が多いです。例えば、駅近の都心に住んでいて、月1〜2程度遠出する時だけ車を使うという人はレンタカー、子供の習い事に週2回2時間だけ車を利用するという人はカーシェアリングという方法もありでしょう。乗り捨ての場合はタクシーを利用しても安くなる場合もあるでしょう。
カーシェアを16時間利用した場合の利用料は月会費も含めて約1万5000円、レンタカーを月2回利用した場合の利用料は約5000円です。月の自動車代を2万円程度節約できます。
世界では高級車のサブスクも始まっており、自分のキャッシュを使って購入をするという方法は古くなるのかもしれません。日本でもオープンカーのカーシェアリングを行うサービスもあって、利用者からよかったという感想も聞きます。保有から利用へと変えていくことによりコストを見直す事が可能になります。