【HSP必見】不安障害の種類と気質をストレスにしないための転換方法とは?
こんにちは、精神科医しょうです。
不安障害は「不安」を主症状とする神経症で、特定の状況によらず、不安が持続するものや、突然強い不安が発作的に表れるもの、ある状況や対象に不安や恐怖を抱くものなど、表れ方は多岐に渡ります。
HSPさんは生まれ持った気質から不安や心配を抱きやすい傾向があるため、ストレスを感じやすく、不安障害を患うリスクがあると言えるでしょう。
特に対人関係において他人を優先したり自分の意見を言えなかったりなど、自己犠牲をしてしまうことが多いため、知らず知らずのうちに自分を追い込んでしまうことがあるのではないでしょうか。
そこで、今回はHSPさんが上手にストレスを対処し、不安障害を予防するための方法について解説したいと思います。
不安障害の種類について
先述しましたが、不安障害にはいくつか種類があり、不安や恐怖を感じる対象が違う場合があるため対処法や治療法も異なります。
では、いくつか種類について説明します。
・全般性不安障害
特定の状況によらず、全般的で持続的な不安が存在します。
症状は動揺的で慢性化の傾向があります。
何をしていても不安を感じるため落ち着かず、非常につらい状態だと言えます。
・パニック障害
パニック発作を主症状とするもので、発作に対する予期不安(パニック発作や過呼吸発作を起こした後、また発作が起きたらどうしようと強く不安に思うこと)や公共の場や人混みを避ける広場恐怖が特徴的だと言えます。
・広場恐怖
公共の場、人混み、乗り物など何か起きても逃げたり、助けを求めたりすることが困難な場所を避けます。
・社会(社交)恐怖
「対人恐怖症」として知られた病気とほぼ同じで、重度な「あがり症」と言えます。
人前など特定の場面で「失敗するのではないか…」と強い不安がこみ上げ、顔が赤くなったり、声が震えたりなどの症状が表れます。
・限局性恐怖症
特定の動物への接近、高所、暗闇、飛行、閉所などに対して恐怖を抱き、その怖がり方が尋常でないことが多くあります。
気分が悪くなったり、吐き気やめまいが現れたり、失神してしまうこともあります。
予期不安から恐怖の対象を避けるようになります。
これらの不安障害の原因は、脳の神経伝達物質が関係しているとも言われていますが、明確な原因ははっきりとは解明されていません。
本人の気持ちだけでは克服できないことが多いため、気になる症状がある場合は医療機関を受診し医師の診断のもと、薬物療法や認知行動療法などで症状の緩和を図ることが求められます。
HSPさんの「気質」をストレスに感じないためにできることとは?
HSPさんの気質の1つに「真面目さ」「誠実さ」があります。
もちろん「真面目さ」「誠実さは」生きる上で長所になるものではありますが、これらにとらわれてしまうと、常にそうしていなければならないと強く思い込み、柔軟な考えや気持ちの切り替えが難しくなることがあります。
常に「こうしなければならない」とマイルールを決めてしまい、そうしていないと不安に感じ、日常的に心が休まることがなく、強いストレスを感じてしまうことにつながる恐れが出てきます。
結果的に漠然とした不安や心配を感じることが多くなり「全般性不安障害」を発症するリスクを高めてしまいます。
では、そうならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
・「したくないこと」を見つけて「やめてみる」
日常生活の中には、実はやりたくないことがたくさんあるものではないでしょうか。
生きていく上で、やりたくなくてもやらなければならないことは、もちろんあるかと思いますが、たとえば「友人に誘われて始めた趣味」、「全く興味がわかない勉強」、「健康に良いと無理矢理始めた運動」など、自分にとってそれがストレスになっているのであれば、やめてみるのも選択肢の1つです。
ポイントとしては自分の「したくない」に気づき「やめてみる」勇気を持つことです。
イヤイヤしていても、時間もお金も健康も無駄になってしまう恐れがありますので、早期にやめることを決断する方が良いかもしれませんね。
もしかしたら、HSPさんの中には「長続きしない自分が悪い」と自分を責める方がいるかもしれませんが、イヤなことをやめてみることで、自分の「したいこと」を見つけやすくなり、後々、自己肯定にもつながるため、まずは「やめること」に対して否定的に捉えないでいただきたいです。
・価値観を切り替える
もしかしたら「新しいものを買うのは贅沢だ」「まだ使えるからもったいない」と自分に合わないものやあまり好きではないものを我慢して使っていませんか?
HSPさんは、どちらかと言うと自分にお金をかけることを「もったいない」と思ってしまいがちです。
もちろん、物を大切に使ったり、節約したりすることは大切なスキルではありますが、HSPさんは少し力を抜いて、「もったいない」より「快適さ」を優先してみてもいいのではないかと思います。
「もったいない」「贅沢だ」という考えをクセづけている人は、あらゆることに対して同じような発想をしてしまうことがあります。
それによって生じる不快感や違和感などといったネガティブな感情を持続させてしまい、生活の質低下につながる恐れも出てきます。
まとめ
今回は不安障害の種類と、HSPさんが気質から不安障害を発症しないためのストレス解消案について解説しました。
いかがでしたか?
不安な気持ちを抱きやすい方は、ぜひ自分に合う形で発想の転換をしてみてくださいね!
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?
「他人の顔色ばかりみてクタクタ」
「自分の意思で生きられない」
「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」
そんな他人軸に悩むあなたは私のブログ(外部リンク)をチェックしてくださいね。
あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを応援しています♪