【韓国旅行】旅客機内からの撮影、離着陸時にうっかりやってない?実はNG事項も|罰金科される可能性あり
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが収束し、韓国旅行に出かける方が増えました。その際、観光地以外に空港や航空機内でも何気なく撮影していませんか? 実は、そこで撮られた写真や映像には、罰金刑につながるNG行為も存在します。それをきちんと把握しておくことが大切です。
今回は、空港・航空機内での撮影に関するNG事項をお伝えします。
■軍事施設を写(映)してはいけない
SNS時代だからこそ、航空機内から撮られた空や陸の写真をよく見かけます。Vlogといったコンテンツでは、空港到着から街に向かう風景までが映し出されていることがあります。
それらのなかには、撮影者本人も気づかないまま、撮ってはいけない場所が写ってしまっていることがあるかもしれません。それが軍事施設と、それに関するものです。
■罰金を科される場合も……
韓国の現行法上、軍事基地または軍事施設に関し、部隊長の承認を得ずに撮影・描写・録音・測量することは禁じられています。違反すると、3年以下の懲役、または3000万ウォン(約320万円)以下の罰金刑に処される場合があるということです。テロのような行為に悪用される可能性があるため、厳罰化されているのです。
外国人旅行客や留学生が、好奇心から撮影し逮捕された事例もあります。
【例】
金海(キメ)国際空港にて、軍用機を撮影しようとした20代の中国人が警察に摘発された。
釜山警察庁は(8月)2日、軍事基地および軍事施設保護法違反で、中国人Aを逮捕し調査していると明らかにした。
Aは金海国際空港近郊で、カメラを使い軍用機を違法に撮影した容疑をもたれている。
(2024年8月2日、朝鮮日報の記事一部抜粋・翻訳)
上記の例は、後に“嫌疑なし”となっています。悪意がなかったことが証明されたということです。
■韓国にある共用空港
韓国には、軍・民共用空港が8カ所あります。
群山(グンサン)空港、金海国際空港、大邱(テグ)国際空港、光州(クァンジュ)空港、清州(チョンジュ)国際空港、浦項慶州(ポハンキョンジュ)空港、泗川(サチョン)空港、原州(ウォンジュ)空港です。
韓国は徴兵制のある国なので、日本よりは軍を身近に感じるもの。日本人にとっては、軍事施設や共用空港が近くになければ、撮影すること自体がNGという感覚はないかもしれません。しかし、「うっかり」は通用しません。SNSに載せてしまい、見つかるケースもあるようです。
罰則まで科されることはなくても、せっかくの楽しい韓国旅行! 一瞬撮った写真で台無しにしたくはありませんよね。
誰もがスマホを含めカメラを持参する時代。最近は世界的に、空港付近での撮影を禁じているところや機内アナウンスをするケース、離着陸時にシェードを閉めるといった対策がとられているようです。空港で注意されたという経験をした方もいるのではないでしょうか。
韓国のみならず、自分自身が利用する空港はどうなのか、事前に注意事項や案内を確認しておくことをおすすめします。