【介護・育児】下着、襟袖の頑固な汚れも手間なしで解決!つけ置き洗い術
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
子育て・介護の中で、下着や衣類についてしまった排泄物の汚れやニオイを落とすのは大変な作業です。
特に介護の洗濯においては、汚れた下着・衣類を手でもみ洗いするのは精神的な負担も大きく、洗った後でも残るしつこい臭いに悩まされる方も多いのではないでしょうか。
それ以外にも、襟袖の黒ずみ・黄ばみ、洗っても落ちない加齢臭の臭いなど、洗濯における”落ちない”ストレスを少しでも減らすために試してほしいのが「つけ置き洗い」です。
つけ置き洗いというと、時間がかかって面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。
ご自身の生活スタイルに合わせ、心に余裕のあるタイミングに、手間をかけずに汚れを落とせるというメリットがあります。
今回は手間をかけずに汚れをしっかり落とす、つけ置き洗いの手順を紹介します。
つけ置き洗いで汚れが落ちる3つの理由
1.洗浄力の高いアルカリ性粉末洗剤を使用する
身体から出る汚れに強く、洗浄力の高いアルカリ性粉末洗剤を選ぶことがポイントです。
2.高濃度の洗浄液を使用する
つけ置き洗いでは、洗濯機洗いよりも高濃度の洗浄液を使用し、汚れに強く働きかけます。
3.お湯で汚れが溶け出る
つけ置き洗いの際は、洗剤をお湯に溶かして洗浄液を作ります。
お皿を洗う時、お湯を使う方が汚れ落ちが良くなるように、身体から出る汚れもお湯を使うことで洗剤の洗浄力が高まり、繊維の奥に染み込んだ汚れまで効果的に溶かし出します。
つけ置き洗いの手順
用意するもの
- アルカリ性粉末洗剤
- バケツ・桶(大型のものは浴槽を使用)
- ゴム手袋
手順
- 40度程のお湯に、アルカリ性粉末洗剤をよく溶かします
- 衣類の汚れた面を表にし、洗浄液にしっかり沈めます
- 1~2時間ほどつけ置きし、洗浄液事洗濯機に入れ、洗います
※洗剤により洗剤量は異なります
※つけ置き時間は長いほど汚れが良く落ちます
※ゴム・ウレタンなどは劣化を招くため30分~1時間ほどのつけ置きにとどめます
下着についたウンチ汚れの洗い方
ウンチの汚れを落とす際は、以下の手順で洗います。この手順は、大人でも赤ちゃんでも同様です。
- 固形物を取り除く:トイレに流せるものは流し、取れるものはトイレットペーパーで拭き取る。
- つけ置き洗い: 上記手順でつけ置き洗いします。
- つけ置きの水ごと洗濯機に入れ、脱水する
- 洗濯機で洗う: 衣類量を減らし、すすぎ2回以上でしっかり洗います。
- 天日干しする: 紫外線の殺菌効果で白く仕上がります。
※汚水ごと洗濯機に入れても、物理的には下水に流れます
※汚水を洗濯槽に入れるのが気になる方は、下着だけ取り出し、脱水してから洗濯しましょう
つけ置き洗い出来ないもの
つけ置き洗いを行う前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。以下のものはつけ置き洗いができません。
- 洗濯表示が「手洗い」または「30」のマークがついているもの
- 動物性繊維(ウール、シルクなど)
- 装飾が施されているもの(ビーズ、スパンコールなど)
- 色落ちするもの(堅牢度の低いもの)
- 接着や熱圧着されているもの
- プリント・アップリケがついているもの
つけ置き洗いの3つのメリット
衣類に触れなくてもよい
排泄物で汚れてしまった下着は、なるべく直接触れたくないものですよね。
つけ置き洗いは、洗剤の力で汚れを浮かせて落とせるため、精神的な負担が減らせるメリットがあります。
(つけ置き後の洗浄液ごと洗濯機に入れても問題ありません。気になる場合は、下着だけ取り出し、洗浄液はトイレに流します。)
生地への負担が少ない
もみ洗いは、繊維を傷める要因にもなります。
高濃度の洗剤の力で汚れを浮かせて落とすことで、生地への負担を減らします。
余裕のあるタイミングで洗濯できる
汚れはついたらなるべくすぐ(24時間以内)洗うことが大切です。
つけ置き洗いであれば、少し時間が経った汚れでも落とすことができるため、例えば育児中、ミルクのタイミングでウンチが漏れてしまったとしても、お子様が寝た後につけ置きをすることもできます。
そのまま翌朝までつけ置きし、朝に洗濯物と一緒に洗うものOK!「すぐに洗わないと!」という心理的負担が減らせるメリットもあります。
身体から出る頑固な汚れを、手間をかけずに落とすなら、つけ置き洗いを試してみてください!衣類に染み込んだ蓄積汚れ・蓄積臭もつけ置き洗いでリセットしましょう。