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藤井聡太挑戦者(19)史上最年少三冠に向け鮮やか先勝! 叡王戦第1局、豊島将之叡王(31)を降す

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月25日。東京都千代田区、江戸総鎮守・神田明神において第6期叡王戦五番勝負第1局▲藤井聡太二冠(19歳)-△豊島将之叡王(31歳)戦がおこなわれました。棋譜は公式ページをご覧ください。

 9時に始まった対局は藤井二冠先手で角換わりに進みます。序中盤はそれほど差がつかず、終盤に入って藤井挑戦者がスパート。最後は藤井挑戦者が豊島玉を詰ませました。終局は18時11分。結果は95手で藤井挑戦者の勝ちとなりました。

 藤井挑戦者は幸先よく先勝。あと2勝で初の叡王位獲得となります。

 第2局は8月3日、山梨県甲府市、常磐ホテルでおこなわれます。

 藤井挑戦者は今期、棋聖位を防衛。王位を保持したまま叡王を獲得すれば、史上最年少19歳で三冠同時保持を達成します。

 豊島叡王と藤井挑戦者の対戦成績は豊島7勝、藤井4勝。直近では藤井3連勝と巻き返してきました。

 藤井挑戦者の今年度成績は16勝3敗(勝率0.842)となりました。

 将棋界では前人未到の4年連続勝率8割以上を達成した藤井挑戦者。今年度もここまで、おそるべきペースで勝ち続けています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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