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【決定版! 人目が気にならなくなる究極の方法】について、現役プロ心理カウンセラーが解説いたします。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「人目が気にならなくなる方法」というテーマでお話したいと思います。

私は、カウンセリングルームにいらしたクライアントに、性格診断をすることがあります。私がする性格診断は2種類。性格全般を計るエゴグラム性格診断と、生まれつき性格を計るキャラ診断です。

クライアントの方に、エゴグラム性格診断をすると、AC(アダルト・チャイルドではありません。アダプテッド・チャイルドです)が高いことが少なくないです。
いわゆる、優等生的な性格で、従順で協調性が高く、受け身的で、行儀よく振る舞い、絶えず周囲に気兼ねし、その期待に応えようと努力する傾向が強い、というタイプです。周囲からは、よい人と見られ、慎重で我慢強く、感情を抑えることが出来る、などの良い評価をもらうことが多いです。

けれど、ACが高い人が持ちやすい欠点として、人目を気にするあまり、主体性がなく消極的で、不安感や依存心が強くなりがち、という点が挙げられます。また、ACが高い人の中には、人目を気にするあまり、現実世界から距離を置き、引きこもる人もいます。

で、今日の動画では、ACが高い人が持つことが多い、人目が気になるという性格、それを改善する方法についてお話したいと思います。

最初に、人目が気になるというのは、半分は生まれつき性格ですが、半分は生まれてから作られた性格です。だから、人目が気になる、人目が気になり過ぎるという性格は、努力次第で、半分は改善することが出来ます。

と、ここで興味深いお話をします。
ひとことで、人目が気になると言っても、男性の目が気になる人、女性の目が気になる人、上司の目が気になる人、部下の目が気になる人、父親の目が気になる人、母親の目が気になる人、子どもの目が気になる人、人それぞれです。このあたりは、生まれつき性格によるものなので、「自分はどうなのか?」知りたい方は、どうぞ性格心理学に詳しいカウンセラーの許をお尋ねください。

続いて、生まれてから作られた性格で、
人目が気になるとおっしゃる人は、幼少期の頃、厳しい親、もしくは過干渉の親に育てられたことが多いです。それが、人目が気になる原因であることが考えらえます。そういう、厳しい親、過干渉の親に育てられた子どもは、どうしても親の顔色を窺いながら育つわけですから、そのなごりで大人になってからも人目を気にする性格を維持し続けている…というわけです。

かくいう私も、20代の頃は、エゴグラム性格診断でいうところのACが高く、人目が気になる性格の持ち主だったわけですが、ある時、もう人目を気にするのはやめよう、自分らしくノビノビ生きようと決心しました。
「人からどう思われようと、そんなことは知ったことか!」「人から馬鹿と思われようと天才と思われようと、そんなことで自分の価値が決まってたまるか!」と、そう思うようにしたというわけです。

そんな時に出会ったのが、「ゲシュタルトの祈り」という詩です。
実存主義的心理療法家のパールズ先生が書いた「ゲシュタルトの祈り」という詩です。

ちょっと書いてみますね。

【ゲシュタルトの祈り】
 われはわが事をなさん
 汝は汝のことをなせ
 わが生くるは
 汝の期待にそわんがために非ず
 汝もまた
 われの期待にそわんとて生くるに非ず
 汝は汝、われはわれなり
 されど、我らの心
 たまたまふれあうことあらば
 それにこしたことなし
 もし心通わざれば
 それもせんかたなし

以上です。
如何だったでしょう?
ちょっとわかりにくいですか?

次に、私がゲシュタルトの祈りを訳した文章を書きますので、続けてお読みください。

【ゲシュタルトの祈りの訳】
 私は私のことをします。
 ですから、あなたはあなたのことをして下さい。
 私は、あなたの期待に
 添うために 生きているのではありません。
 そして、あなたもまた、
 私の期待に添うために生きているのではありませんよね。
 あなたはあなた、私は私です。
 でも、私たちの心が、
 たまたま触れ合うことがあったのなら、
 どんなに素敵なことでしょう。
 でも、もしも心が通わなかったとしても、
 それはそれで仕方のないことです。
 何故なら、私とあなたは、独立した別の存在なのですから…。

以上です。

人目が気になるとおっしゃる人は、今私が朗読した詩を毎日読むといいでしょう。そうすれば、人の顔色を窺ってしまう人生から脱却することが出来ます。
そうすれば、今より、もう少し、自由に楽しく、毎日を生きることが出来るようになるかと思います。

いいですか? もう1度言いますよ。
この「ゲシュタルトの祈り」は、知るだけではダメです。毎日朗読することによって、人目が気にならなくなるということです。ぜひ、あなたも試してくださいね。

私も、「ゲシュタルトの祈り」を読むようになってから、人目が気にならなくなりましたし、エゴグラム性格診断のACの値も平均値まで下がりました。よってあなたにも、ぜひ実践していって欲しいと思います。

最後に、「人目が気になる」とおっしゃる人に言いたいのですが、10人いたら、10人から好かれようだなんて、どうぞ思わないでください。努力しても、そんなこと無理ですから…。万が一、あなたが10人の人から好かれるようになったら、11人めの人は、人気者のあなたをやっかんで、きっとあなたのことを嫌いになることでしょう。
好きなタレントベスト10に入っているメンバーの幾人かは、嫌いなタレントワースト10にも入っているという事実を、どうぞあなたは忘れないようにしてください。
そうですね。10人いれば、2人ぐらいから好かれ、1人ぐらいから嫌われ、7人ぐらいからは、興味なしと言われるのが普通です。そう思えば、少しは気が楽になりませんか?

というわけで、今日は、「人目が気にならなくなる方法」いうテーマで、お話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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