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「気がついたら負けになってた」「全力を尽くした結果なので」藤井聡太竜王に敗れた佐々木勇気七段コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

佐々木勇気七段「(先手角換わりで早めに仕掛けた)攻めが軽くて、ちょっと作りが薄いような感じがするんですけど。戦いながら作りを厚くしていくという、けっこう難しい戦法をちょっとぶつけてみたかったなと思い・・・。そうですね、藤井さんとの対局は楽しみしてたので、なにか新しい試みで・・・対局に臨んだんですけど。なんかやっぱり中終盤、読みのない手が多くて。そうですね、全体的に読みで上回られてた気がしますね。なんか気がついたら負けになってたって感じでした。(71手目)▲3二銀成っていうタダ捨てのところがあったんですけど。自分の読みの中だとけっこう厳しいのかなと思ってたんですけれど。本譜はなんか、しのがれたっていうか。こういう負け方はけっこう、珍しいかなと。勝ちかなと思った局面で負けた感じがしました。(注目されていた一局を振り返って)6時間の長い持ち時間で一日通して対局できたっていうのは、かなりよかったというか。自分なりに一生懸命考えて指したので。そうですね、悔いの残る手もあまりないですし、全力を尽くした結果なので」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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