1ドル160円! 驚異の円安でアップル新型iPadはいくらになるのか?
政府も日銀も国民も注視し続けている為替市場で、ついに本日、1ドル160円、1ユーロ171円という円安が記録されました。
円安が続くと輸入品が高くなり、海外製のガジェットやデジタル製品を仕事で使っている筆者のような身からすると、財布へのダメージがどんどん大きくなっています。
ここで気になるのが、まもなく発表されるとみられているアップルの新型iPadシリーズはいくらになるのか? です。
新型iPad Pro/Airを合計4モデル発表か
アップルは日本時間5月7日午後11時から「Apple Event」の開催を告知しています。
どのような製品が発表されるのかは分かっていませんが、イベントページのアニメーションがApple Pencilでペン回しをしていることや、これまでのサプライチェーンの観測報道から新型iPad ProとiPad Airが発表されるのではないかとみられています。
はたして日本円でいくらになるのでしょうか? 気になったので計算してみました。
1ドル160円だと新型iPad Proは約14万円から?
まず参考とする価格は、現在のiPad ProとiPad Airのアメリカでの販売価格と同じにします。
販売価格はそれぞれ次のようになっています。
- 11インチiPad Pro:799ドル
- 12.9インチiPad Pro:1,099ドル
- 11インチiPad Air:599ドル
- 12.9インチiPad Air:※新サイズのため参考価格なし(iPad Proとの差別化を考えると予想は699~799ドル。749ドルと仮定する)
これらの日本でのいまの販売価格は次のとおりです。
- 11インチiPad Pro:124,800円
- 12.9インチiPad Pro:172,800円
- 11インチiPad Air:92,800円
- 12.9インチiPad Air:116,800円(749ドルで販売されているiPad Air 256GBモデルの価格)
いずれも1ドル140~142円で設定されています。
今回はこれを1ドル160円にして計算してみます(いずれも税込)。
- 11インチiPad Pro:140,624円
- 12.9インチiPad Pro:193,424円
- 11インチiPad Air:105,424円
- 12.9インチiPad Air:131,824円
いずれも10万円を超える価格です。11インチiPad Proにいたっては14万円を超えています。
もしかしたら数字を丸めてきて139,880円という感じになるかもしれませんが、いずれにせよこれは最低モデルの価格です。
例えば仕事で使うためストレージは最低でも512GBは欲しい、となるといまの価格は1,099ドルですから193,424円になります。
12.9インチiPad Proの1TBモデルは一括償却できない可能性
問題は12.9インチサイズの大きいiPadで、1TB以上のストレージが欲しい人です。
12.9インチiPad Pro 1TBモデルの現在の価格は1,799ドルなのですが、これを円に直すと税込価格で316,624円になります。
そうです、少額減価償却資産の特例により一括償却できる30万円を超えてしまいます。
これは個人事業主や中小企業にとって、大きな負担になると言えます。
新型iPad Proは値上げの可能性も
怖いのは、新型iPad ProはM3チップや有機ELディスプレイを搭載した結果、値上げされるのではないかと予測されていることです。
値上げ幅は160ドル程度にとどまるとみられていますが、日本円にすると約25,000円です。大打撃です。
ユーザーでない人のなかには「iPadの価格ひとつで何を大げさな」と思われる方もいるでしょうが、仕事で使っている人からすると値上げも、円安もとても痛いです。
発表までに為替市場が落ち着くとよいのですが、GWの祝日を挟んでいることもあり、また、これまで以上に円安が進む可能性があることを考えると、5月7日の発表が恐ろしいです。