ボーナス払い、リボ払い、分割払い、どれがおトク?
「欲しい物があるとリボ払いで買ってしまう」そんな人もいます。しかし、リボ払いの手数料は非常に高いです。どうしても欲しい物がある時、手数料を取られずにして支払いを先に伸ばす方法もあります。
クレジットカードで買い物をする時に、一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス一括払いなどを加盟店によっては選択をすることができます。
「1回払いじゃちょっとキツイし、リボ払いにはしたくない」という場合、分割払いを検討する人もいるかもしれません。しかし、買い物金額や支払い回数によってはリボ払いより割高になることもあるのをご存知でしょうか。ここで主な支払い方法の種類を再確認してみましょう。
■分割払い
分割払いというのは、買い物代金を2~24回など月ごとに分けて支払う方式をいいます。カード利用ごとに支払い回数を指定するのが特徴で、手数料は支払い回数に応じて変わります。
分割払いのメリットは、買い物の都度に支払い回数を決めるので、支払い終了の計画を立てやすいこと。デメリットとしては、分割払いでの買い物を重ねると、月ごとの支払いが重なるので支払いが苦しくなることがあります。
■リボルビング払い(リボ払い)
リボ払いは、利用可能枠内での買い物であれば、月々の支払いは一定という方式です。手数料は常に残高に対してかかります。
リボ払いのメリットは毎月の支払いが一定なので、毎月の支払いがしやすいことがあげられます。デメリットとしては、買い物が重なって残高が増えれば、返済までの期間が長くなり、その分手数料が高くなることがあげられます。
■ボーナス一括払い
一定の条件を満たすと、手数料なしでボーナス月にまとめて支払うことができます。例えば、12月から6月の利用で支払月は8月などカード会社によって締め日と支払い日が異なります。メリットとしては手数料なしで支払いを伸ばすことができることですが、デメリットとしては手元にお金が増えるので消費が増えやすいことが挙げられます。
それでは、実際のケースで考えてみましょう。A子さんは12/16日に6万円のバッグを買おうと考えていますが、支払い方法によって手数料や毎月の返済額がどのようになるか気になっています。
ケース1「6回の分割払い」の場合
支払い元金 60,000円
支払い手数料(合計) 2,541円
支払い総額 62,541円
2/10から7/10までの6回 1回の返済額は10,400円程度
ケース2「月1万円のリボ払い」の場合
支払い元金 60,000円
支払い手数料(合計) 2,471円
支払い総額 62,471円
2/10から7/10までの6回 1回の返済額は10,500円前後
ケース3「ボーナス一括払い」の場合
支払い元金 60,000円
支払い総額 60,000円
8/10の1回に60,000円
ケース4「2回払い」の場合
支払い元金 60,000円
支払い総額 60,000円
2/10と3/10に30,000円ずつ
※支払い日は10日、実質年率15.00%の場合
手数料を考えると2回払いかボーナス一括払いが有利なことが分かります。2回払いだと収入に対して支払いがきついという場合は、ボーナス払いを選択して、それまでに毎月1万円ずつを貯めておくというのもありです。
このように条件によっては分割払いもリボ払いと同じかそれ以上に手数料がかかることもあります。カードによって計算方法や条件が異なるので、買い物の前にカード会社のシミュレーションサイトで事前に返済計画を立ててから買い物をするようにしましょう。
そんななかで分割の2回払いとボーナス一括払いの場合は手数料がかからないことが一般的です。百貨店などでは利用できることが多いですが、海外では基本的に利用ができないなど取扱い加盟店は限られているので事前に確認をしましょう。
後から一定期間内に限って支払方法を変更できるカード会社もあります。カード会社によって手数料がかかる3回以上の分割払いやリボルビング払いにしか変更ができない場合もありますが、なかには2回払いやボーナス払いに変更できる会社もあります。
また、リボ払いや分割払いにしたけれど、思ったより早く返済できそうな場合は、一部または全額を繰り上げて支払うことができる場合があります。詳細はカード会社に問い合わせてみましょう。
理想的には貯金の範囲での買い物をおすすめしますが、貯金がある場合も、手元にキャッシュを残しながら2回払いやボーナス払いを利用するという方法もあります。一番大切なのはカードを使ったら手帳などに利用日と支払い日と金額のメモを書いて絶対に支払い日にお金を準備するということです。