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等身大の女性「人形」と外食する男性の動画がSNSで拡散。人形と食事デートに至った「驚きの理由」が判明

安部かすみニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者
テーブルのイメージ写真。(写真:イメージマート)

米・東海岸のレストランで、店の女性従業員が客を隠し撮りし、その動画をSNSにアップ。その動画が拡散され話題になっている。

ノースカロライナ州シャーロットのレストランで先月27日、従業員が盗撮したのは、等身大のバルーン人形と一緒に食事をする男性客。従業員は動画を撮りながら「本来はこんなことやっちゃいけないけど、どうしても見てほしくて。私が働いているこの素敵なレストランに今、あなたが入店してまず目にするものです」と言いながら、窓際のテーブルで食事をする男性客と人形をズームアップし、「言葉が見つからない」というキャプションを付けてTikTokに投稿した。

男性客の向かい席には、バルーン製の女性の人形が力なく椅子の背もたれに仰向け状態で置かれている。黒いノースリーブのワンピースを着たその人形に、男性客はブドウを食べさせる仕草をしていたという。

TikTokに投稿された動画は瞬く間に話題になり、現時点で260万回以上が再生されている。

従業員がTikTokに投稿した動画

この動画が拡散するやいなや騒動が店にばれ、従業員は程なくして解雇されたと、別の動画で明かした。

この顛末には「驚き」の展開があった。

なんとこの従業員のTikTokの投稿に対して、撮影された男性もコメントを寄せたのだ。人形と食事をするに至った理由として「この奇妙なデートはファンタジー・フットボール(バーチャルリアリティゲーム)の賭けに負けた罰だった」と説明した。

さらにその男性は自身のTikTokで、この時のデートの様子を動画にし投稿したのだった!

盗撮されていた男性客がTikTokに投稿した動画

隠し撮りしてSNSで拡散する行為は褒められたものではないし、従業員を解雇した店の判断はしかるべき措置だろう。一方でほのぼのする話の「落ち」に対して、人々からは(元従業員へ)「解雇のリスクをおかしてまでこのような面白いものを見せてくれてありがとう」「女性が何をオーダーしたのか知りたい」「この女性(人形)はとても疲れたように見える」、(男性客へ)「このドレスはどこで買ったの?」「もう賭けに負けないでね」など、ジョークを好意的に捉えたコメントが寄せられている。

(Text by Kasumi Abe)無断転載禁止

ニューヨーク在住ジャーナリスト、編集者

米国務省外国記者組織所属のジャーナリスト。雑誌、ラジオ、テレビ、オンラインメディアを通し、米最新事情やトレンドを「現地発」で届けている。日本の出版社で雑誌編集者、有名アーティストのインタビュアー、ガイドブック編集長を経て、2002年活動拠点をN.Y.に移す。N.Y.の出版社でシニアエディターとして街ネタ、トレンド、環境・社会問題を取材。日米で計13年半の正社員編集者・記者経験を経て、2014年アメリカで独立。著書「NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ」イカロス出版。福岡県生まれ

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