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下町の気取らないお団子は食べ応え満点!深川伊勢屋さんの「焼き団子」みたらしタレの塩気が暑い日に嬉しい

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

8月13日からお盆を迎え、ご実家で過ごすという方や遠方からご家族が遊びにきたという方も沢山いらっしゃるかと思います。

東京をはじめとする一部の地域では新盆、つまり7月にお盆を迎えておりますが、和菓子屋さんではお盆期間限定でおはぎ(夏は夜船・よふねと申します)やお盆入りのみお迎え団子を販売なさるところも。

深川不動堂のお膝元
深川不動堂のお膝元

そのお迎え団子。自宅で作って飾りたい…けれど思うように時間がとれない、沢山作っても食べきれないなど、悩ましい課題もつきまとうのです。

でもここはひとつ、ご先祖様を思う気持ちを大事にしてみませんか。

現在、深川八幡祭りで賑わう門前仲町にて、創業明治40年、関東大震災や東京大空襲に見舞われながらも、100年以上もの歴史を紡ぎ下町を行き交う人たちのお腹を満たしてきた和菓子屋「深川伊勢屋」さん。じりじりと暑い日に訪れてくれるご先祖様の旅路の疲れも吹き飛ぶような食べ応えのあるお団子などが販売されています。

焼き団子と白玉ぜんざい
焼き団子と白玉ぜんざい

今回は深川伊勢屋さんの「焼き団子」と「白玉ぜんざい」をご紹介。

国産の上新粉に拘った「焼き団子」は、いわゆるみたらし団子。深川伊勢屋さんのお団子はやや円平のふんわりとしたカーブを描き、その名称の通りところどころ力強い焼き目をつけているのも特徴のひとつ。

焼き団子
焼き団子

豊かな香ばしさが立ち上ります
豊かな香ばしさが立ち上ります

お醤油の塩気やキレがびしっと映える飴色のタレをたっぷり纏っても負けないお団子は、もっちりとコシが強く適度な粘り気もありながら、主食にも相応しい歯切れの良さ。噛みしめるたびにうるち米の甘味がじわじわと。口回りを艶々にして召し上がれ。

顎をしっかり動かして咀嚼する幸せ
顎をしっかり動かして咀嚼する幸せ

もうひとつ。あんこが好きなご先祖様にもぴったりな「白玉ぜんざい」。つるりと滑らかな白玉はやや小ぶりで、ひとつひとつ大きさと表情が異なるのもまた愛嬌がありますね。

白玉ぜんざい
白玉ぜんざい

ちゅるんと飲み込んでしまわないようにご注意を
ちゅるんと飲み込んでしまわないようにご注意を

あんこは瑞々しく、大きめの匙で掬わないとさらさらとこぼれてしまいそうなほど。ふっくらと大粒の小豆はザラメの甘さを吸い込み、しゃきっと目が覚めるような甘味ながらもすっきり。冷やしていただくため体に蜜が浸透していくよう、皮の歯ざわりもいいですね。

白玉ぜんざいは、白玉が5個入りと3個いりの二種類から選べます
白玉ぜんざいは、白玉が5個入りと3個いりの二種類から選べます

お盆の準備をする我々もばてないように、しっかり食べて体力をつけなくてはなりませんね。

また、エアコンが効いているとはいえなるべく早めにいただきましょうね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ

<深川伊勢屋・本店(販売)>
公式サイト(外部リンク)
東京都江東区富岡1-8-12
03-3641-0695
8時30分~20時
定休日 不定休

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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