今年の「チーム三冠王」は3人。広島東洋の鈴木誠也と福岡ソフトバンクの柳田悠岐と…。各球団の部門別1位
今シーズン、打率、本塁打、打点の3部門とも球団トップの選手は3人いた。広島東洋カープの鈴木誠也と福岡ソフトバンク・ホークスの柳田悠岐に、北海道日本ハム・ファイターズの近藤健介がそう。鈴木は3年連続、柳田は2年連続だ。
この3人は、出塁率とOPS、二塁打も球団トップ。近藤の場合、ホームランは自己最多ながら11本に過ぎないが、二塁打はパ・リーグ最多の37本――こちらも自己最多――を記録した。鈴木の二塁打はセ・リーグ10位タイの26本、柳田はパ・リーグ2位タイの36本。鈴木は、9盗塁も広島東洋では最も多く、野間峻祥と曽根海成と並ぶ。
一方、阪神タイガースと埼玉西武ライオンズは、打率、本塁打、打点のいずれも違う選手がトップに位置した。他の7球団は、本塁打と打点のトップが同じ選手で、打率トップは別の選手だ。
なかには、リーグ2位にもかかわらず、その上にチームメイトがいて、球団1位ではなかった選手もいる。坂倉将吾(広島東洋)の打率.315、近本光司(阪神)の24盗塁、杉本裕太郎(オリックス・バファローズ)のOPS.931は、リーグでも球団でも2位だ。言い換えると、同じチームの選手がリーグのトップ2を独占した。また、セ・リーグの二塁打は、横浜DeNAベイスターズの選手がトップ3に並んだ。上から順に、桑原将志が39本、牧秀悟が35本、佐野恵太は34本。33本の近本を挟み、3人のチームメイトである宮﨑敏郎も、32本の二塁打を打って5位に位置した。
なお、12球団中、中日ドラゴンズだけは、出塁率.350以上もOPS.800以上も皆無だ。昨シーズンは大島洋平と高橋周平が出塁率.350以上、それぞれセ・リーグ6位と9位の.382と.368を記録したが、OPS.800以上は2年続けて誰もいない。それでも、昨シーズンはOPS.700以上が4人いた。今シーズンは.766のダヤン・ビシエドだけ。規定打席以上の他3人は、いずれも.700に届かなかった。
昨シーズンの各球団1位については、こちらで書いた。