IBFウェルター級タイトル挑戦者決定戦
24戦全勝15KOでIBFウエルター級9位、WBC同級10位にランクされるラシディ・エリスと、25勝(24KO)1敗でIBF10位のコロンビア人ファイター、ロイマン・ヴィラとのファイトは、「IBFウエルター級タイトル挑戦者決定戦」と名付けられた。
ヴィラが、それまで無敗だったエリスを最終12ラウンドに2度倒し、スリリングなファイトに勝ち残った。ジャッジ1人は113-113としたが、2名が114-112でヴィラを支持した。
最終ラウンド。疲弊したエリスに対して、ヴィラは粘りを見せた。強烈な左フックでダウンを奪う。エリスは果敢に立ち上がるも、残り30秒で再びキャンバスに沈んだ。
勝者は言った。
「エリスはタフなファイターだった。よく動くし、パンチもある。最初の2ラウンドは、少しきつかったけど、だんだんリラックス出来た。彼のような素早いファイターは、遅かれ早かれペースダウンすると分かっていた。
コーナーから12ラウンドで倒せと言われたんだ。もし彼らが再戦を望むなら、受けてやるよ」
エリスは自分の勝利を信じ、即座にリマッチを望むと発言した。
「試合は私が主導権を握ったと思っていた。何が起こったのかわからない。判定には全く同意できない。ほとんどのラウンドで私が勝っていた。確かに彼はノックダウンしたが、それ以外はほとんど勝っていたんだ」
生き残ったヴィラは株を上げた。ウエルター級の実力者として認知されるか。大舞台へのチャンスを掴めるか。