ドジャースの先発投手陣には、グラスナウと山本に続き、カーショウではない別の左投手が加わりそう
今オフ、ロサンゼルス・ドジャースは、怒濤の補強を行っている。ここまでに、大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスナウとマニュエル・マーゴ、テオスカー・ヘルナンデスが加わった。
さらに、ジェームズ・パクストンも、手に入れそうな気配だ。ドジャースが契約に動いている、と報じているのは、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンだけではない。ロサンゼルス・タイムズのジャック・ハリスやジ・アスレティックのファビアン・アーダヤによると、1年1200万ドル程度の契約について話し合っているという。
まだ決定ではないものの、パクストンが加われば、開幕ローテーションには、山本、グラスナウ、ウォーカー・ビューラー、ボビー・ミラー、パクストンの5人が並びそうだ。彼らのうち、4人は右投手だが、パクストンは左投手だ。あるいは、エメット・シーハン、ギャビン・ストーン、マイケル・グローブらの若手を1人加え、6人のローテーションとすることも考えられる。
もっとも、このローテーションが盤石かどうかには、疑問符もつく。山本は、メジャーリーグで投げたことがない。グラスナウは、これまでの8シーズン中、2023年の120.0イニングが最も多い。ビューラーは、トミー・ジョン手術明けだ。ミラーは、2023年がメジャーリーグ1年目だった。パクストンは、2021年4月にトミー・ジョン手術を受け、2023年5月の復帰から10登板で防御率2.73を記録したが、その後の9登板は防御率6.98。9月初旬に右膝を痛め、そのままシーズンを終えた。
また、昨年7月に肘の手術を受けたダスティン・メイは、順調にいっても、登板できるのは後半に入ってからだろう。FAとなっているクレイトン・カーショウを呼び戻しても――パクストンが加わっても、その可能性は潰えていないはず――こちらも11月に肩の手術を受けていて、復帰は夏以降の見込みだ。