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福岡と宮崎、九州の味覚をふんわりひとつに「鶴乃子・日向夏」は冷やしても美味しい夏の爽やか銘菓

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

創業1905年、日露戦争終戦後に活気づく福岡県にて歴史が始まった老舗和菓子屋「石村萬盛堂」さん。開業時は卵黄と砂糖のみを使用した、錦糸卵のような黄金色の素麺のような見た目の和菓子。卵黄素麺を中心とした和菓子を製造販売なさっていたそうです。

しかし、その濃厚さゆえに大量の卵を使用するのと同時に、大量の卵白が余ってしまい、どうにかして活用できないかということから、泡立てた卵白で餡子を包んだものを卵の殻に詰めて(!!)販売なさっていたとのことですが、海外からマシュマロが伝来するといち早くその製法を取り入れ早速商品化。

鶴乃子・日向夏
鶴乃子・日向夏

その和製マシュマロともいえる鶴乃子から、宮崎県の美味しい夏の味覚を閉じ込めた夏季限定のフレーバーが登場!今回は、「鶴乃子・日向夏」をご紹介。

日向夏の特徴は、果皮の下の白いワタの部分にもほんのりと甘味がついているというところでしょうか。見た目は大きな柚子のような、グレープフルーツのようではありますが、白いワタの部分も残して包丁で皮を剥いて切り分けるというのが他のかんきつ類とは異なるポイントかと。

まさに整った「卵型」
まさに整った「卵型」

そのほろ苦ささえも美味しく感じられるような日向夏餡には、果汁だけではなくスライスした果実も使用してよりフレッシュかつ心地よい大人の風味さえも味わえるような仕上がりに。見ているだけで元気が出てきそうな日向夏餡の黄色のは、通常の鶴乃子の黄身餡よりもやや鮮やかな印象です。このままでもふんわりとしたマシュマロの甘味や優しい弾力に癒される食感ではありますが、一度冷凍庫で冷やしてからいただくとまたガラリと変化する食感。噛み応えが加わった、もちっとしてやや詰まったしっかりめの弾力と粘度が増した日向夏餡はより口の中に長く留まり、ひんやりとした爽やかな清涼感がプラスされてお風呂上りにも楽しめそうな印象に。個人的には冷やした方が好みですが、ふんわりとしたエアリーな口当たりも捨てがたい…

見ているだけで元気が出そうな日向夏餡
見ているだけで元気が出そうな日向夏餡

こちらは4個入りですので、半分はそのまま、もう半分は冷やして召し上がるなどそれぞれの個性を楽しんでみてくださいね。4個なんて、あっという間ですから…

鮮やかな黄色の個包装
鮮やかな黄色の個包装

夏らしいはつらつとしたデザインです
夏らしいはつらつとしたデザインです

こちらは福岡県をはじめとする九州の店舗のほか、百貨店の銘菓コーナーやオンラインストアにて購入することが可能です。

ただし、公式サイトより8月末までのお取り扱いとのことでしたので、ぜひ夏の日差しが眩しいうちに味わってみてくださいね。

<石村萬盛堂・本店>

公式サイト(外部リンク)

福岡市博多区須崎町2-1

092-291-1592

10時~19時

定休日 毎月第三水曜日

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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