1シーズンに左右両打席とも15本塁打以上は何人いるのか。マーテイはここまでに13本と16本
ケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、7月22日以降の15試合で10本のホームランを打ち、シーズン30本塁打にリーチをかけている。
マーテイは、30歳のスイッチ・ヒッターだ。二塁を守っている。
ナ・リーグとア・リーグにおいて、1シーズンに30本塁打以上のスイッチ・ヒッターは、延べ90人以上を数える。マーテイも、その一人だ。2019年に、32本塁打を記録した。今シーズンは、アンソニー・サンタンダー(ボルティモア・オリオールズ)とホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)の2人が、すでに30本塁打に到達している。
ただ、今シーズンのマーテイは、左打席でも右打席でも15本塁打以上に近づいている。ここまでの29本塁打は、左打席で13本と右打席で16本だ。
1シーズンに両打席とも15本塁打以上は、そう多くない。見落としがなければ、延べ7人。1960年に左打席で24本塁打と右打席で16本塁打のミッキー・マントル、1964年に20本塁打と15本塁打のマントル、1987年に21本塁打と15本塁打のハワード・ジョンソン、1996年に25本塁打と15本塁打のケン・カミニティ、1999年に30本塁打と15本塁打のチッパー・ジョーンズ、2011年に24本塁打と15本塁打のマーク・テシェーラに、昨シーズン、15本塁打と16本塁打のフランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)だ。
2019年のマーテイは、左打席で20本塁打と右打席で12本塁打だった。
今シーズン、30本塁打以上の2人は、サンタンダーが25本塁打と9本塁打、ラミレスは18本塁打と12本塁打だ。マーテイを含む3人の他に、20本塁打以上のスイッチ・ヒッターは3人いる。カル・ローリー(シアトル・マリナーズ)が13本塁打と11本塁打、リンドーアが14本塁打と8本塁打、エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は15本塁打と5本塁打。左右両打席とも15本塁打以上に最も近いのは、マーテイということになる。
マーテイの両打席とも13本塁打以上に対し、ラミレスは両打席とも12本塁打以上なので、その差は1本しかない。けれども、マーテイは、左打席であと2本のホームランを打つと、両打席とも15本塁打以上。一方、ラミレスは、右打席であと3本が必要だ。
基本的に、相手が右投手なら左打席、左投手の場合は右打席に立つ。右投手は、左投手よりも多い。スイッチ・ヒッターは、左打席に立つことのほうが多くなる。
なお、両打席の合計本数、スイッチ・ヒッターのシーズン最多本塁打は、1961年にマントルが記録した54本(左打席43本/右打席11本)だ。マントルは、1956年にも、52本のホームラン(左打席39本/右打席13本)を打っている。
シーズン50本塁打以上のスイッチ・ヒッターは、マントル以外にいない。マントルを除くと、最も多いのは、1999年のチッパーと2006年のランス・バークマンによる45本塁打だ。左打席と右打席のホームランは、それぞれ、30本と15本、40本と5本だった。