明日、突然ミサイルが降ってきたらどう逃げる?爆弾や化学兵器から逃げ方を知っておこうとウクライナに思う
武力攻撃からの逃げ方を知っておこう
もし通勤、通学中や買い物中、ミサイルが突然降ってきたならどう逃げるのか?
考えたことはありますか?
ロシアとウクライナの戦争のニュースや弾道ミサイルの報告が気になります。
ウクライナ国民は雪の中火炎瓶を作り、今までと違う日常を送らなければならない日々。
まさか自分たちが火炎瓶を作るなんてと思っていなかったけれど、今は身を守るためにこうするしかないとウクライナの女性もインタビューで話していました。
では日本はどうでしょうか?
平和な日本ではあまり考えられない状況かとは思いますが、世の中何が起こるかは誰もわからないのです。
もしも私たちの日常の中で突然近くで突然爆発が起こった、ミサイルが落ちてきた、化学兵器などを使用するテロが起きた、そんな時、私たちはどうやって身を守りますか?
もちろん突然の脅威や攻撃には「助からない」可能性はもちろんあります(すみません)
でも万が一を想定して
生き延びる可能性がある逃げ方の基本は知っておいてもよいのでは?と改めて今回考えさせられました。
具体的にシンプルにできる最低限の方法。ミサイルや化学兵器から生き延びるために違う、それぞれの避難の仕方などをお伝えしたいと思います。
使うことがないのが一番ですが、知識として覚えておいていただければと思います。
その前にちょっとだけ、日本はどうやって国民を守るかのお話
国民保護法について
日本には2004年に成立された国民保護法という法律があります。
これは、もし武力攻撃や大規模なテロが起こった場合国民に正確な情報を伝え迅速に避難してもらうための法律です。避難、救援、被害最小化のための借置が主な目的です。
国民保護法が適用される場合。自然災害ではなく脅威としての対象は「武力攻撃」になります。
状況としては自然災害よりも
〇何が起こっているのかわかりづらい
〇1度ではなく意図的な意思により返し攻撃の恐れがある
と考えられており
災害の場合対応は市町村が中心となって対応する仕組みですが
国民保護が適用される場合、一番の対応や指示は国から県、市町村へと変わってきます。
とはいえ、緊急事態での各市町村での素早い対応も必須。
あまり知られていませんが令和3年10月現在で全国の1市町村を除き99,9%の地域で右いざという時に備えての「保護計画」がすでに作成され準備が行われています。
国民保護についての内容はさくっと読んだ人がわかりやすいように、書いています。
かなり割愛していますのでご了承ください。詳しく知りたい方は色々ググってみて下さい。
さてさてそんな風に日本もいざという時のためにの準備はしておりますがもちろん自分の身は自分で守らなければいけない瞬間があります。
あくまでも臨機応変が優先ですが、少しでも生き残る為の豆知識として、いくつかの留意点をお伝えします。
化学兵器や生物剤が用いられた場合の身の守り方
〇化学剤が用いられた場合は風上に避難
〇目と鼻をハンカチなどで覆いながら汚染されていない地域でへ移動
〇屋内に入り、出来るだけ目張りなど密閉(化学兵器の場合、出来るだけ上の階へ避難)
〇汚染された衣類や道具は空気を通さない袋に密封、体は石鹸などでよく洗う
〇汚染された疑いのある水や食料の接種をしない
〇汚染された疑いのあるものには手を触れない、こまめに手を洗う
放射性物質の爆弾からの身の守り方
〇閃光は失明の恐れがあるので見ない
〇出来るだけ地下施設やコンクリートで遮断された場所に逃げ込む
〇屋内に入り出来るだけ目張りなど密閉
〇爆発の近くからは出来るだけ離れる
〇汚染されていない地域へ移動
〇汚染された衣類や道具は空気を通さない袋に密封、体は石鹸などでよく洗う
〇汚染された疑いのある水や食料の接種をしない
〇汚染された疑いのあるものには手を触れない、こまめに手を洗う
〇外傷がない場合でも医師の診断を受ける
弾道ミサイルの場合の身の守り方
〇警報と同時に急いでコンクリート造りの施設や地階、地下街・地下駅舎などに避難。
〇その後国からの避難借置の指示内容を踏まえて行動する
フェイクニュースに注意
戦争、事件事故、災害など人々が混乱する中、混乱に生じたフェイクニュースなどを信じてしまうと命にかかわる場合があるので注意。
実際ウクライナの現状でのフェイクニュースも問題になっていましたね。
〇TVやラジオなどで情報を知り、政府HPなどで正しい情報を得る ことが必要です。
サイバー攻撃の脅威にも備えておく
現代のネット社会はサイバー攻撃も脅威です。
自分で出来ることは限られていますが、それでも普段から身を守る方法としても覚えておく基本の守り方になります。
〇OS,ソフトウェアを最新の状態にする
〇ウィルス対策ソフトは必ず入れる
〇パスワードの強化
〇共有設定の見直し
〇現在起こっている脅威や攻撃の手口を知っておく
状況判断と臨機応変
いかがですか?
化学兵器の場合出来るだけ現場から離れて風上へ、そして上階へ避難して密閉。目張り、洗浄、汚染部室の隔離。
弾道ミサイルはすぐに地下に避難と逃げ方も脅威によって変わってくるのです。
今回お伝えしたのはあくまでの基本の逃げ方です。
何も準備がない場合の瞬時の逃げ方や判断の知識です。
化学兵器でも兵器の種類などで逃げた方が良い場所が変わってきたりミサイルでも地上の方が安全な場合もあるかもしれません。
あくまでも最後に自分の身を守るのは自分自身。冷静に状況判断をしながら臨機応変に対応していただければと思います。
参考資料
日本危機管理士機構2級資料より社会リスク (国民保護・情報セキュリティ)
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YAHOOクリエイターズ 総合危機管理アドバイザーおりえ
コラムの注意点
今回紹介した、脅威からの避難方法や対策は提案やアドバイスであり、すべてにおいて有効であるということや健康、安全性などの効果、命の保障しているものではありません。
実行される場合はすべて自己責任にてお願いいたします。