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オートバイのあれこれ『気軽さがグッド!Z650RS』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)
画像引用元:カワサキモータースジャパン

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今宵は『気軽さがグッド!Z650RS』をテーマにお話ししようと思います。

2022年に新登場したカワサキのZ650RS

発売後に話題となり、私もずっと乗ってみたいと思っていたオートバイでした。

そのZ650RSに先日試乗してきましたので、(参考になるかは分かりませんが)今回は私なりの感想をシェアしようと思います。

◆250ccのような感覚で乗れる

▲Z650RS(画像引用元:カワサキモータースジャパン)
▲Z650RS(画像引用元:カワサキモータースジャパン)

Z650RSに試乗させてもらってまず感じたことは、大型バイクらしからぬ気軽さがあるということ。

またがった時のサイズ感、エンジンをはじめとした各部のフィーリング、走行中の挙動…。

ライダーを身構えさせるようなところが無く、良くも悪くも“ツワモノ感”がありません。

大型二輪ビギナーはもちろん、「いきなり大型二輪を取った!」というオートバイ初心者の人でも全然すぐに乗り慣れてしまうのではないでしょうか。

▲扱いやすさが際立つパラツインエンジン
▲扱いやすさが際立つパラツインエンジン

パラツイン(並列2気筒)エンジンを採用しているということもあり、ゼファーといった90年代のネイキッドバイクよりも軽量コンパクトな車体で、かなりとっ付きやすいです。

エンジンのフィーリングも、大型車にしてはとても優しい。

大型バイクと言えばアクセルを開けた時にドン!とパワーが弾けることが多いですが、Z650RSではアクセルをガツンと回しても一定の節度を保ってパワーが出てくる感覚があります。

エンジンが「ライダーをビックリさせないようにしている」とでも言いましょうか。

また、2気筒エンジンなのにパルス感(鼓動感)がほとんど無いのも印象的。

私は以前、KTMの『790DUKE』という650RSと比較的近しいモデル(800ccのパラツインエンジン)に乗っていましたが、KTMのエンジンと比べると650RSのエンジンはかなりシルキーです。

▲よく似たエンジンのKTM・790DUKEより、650RSはかなり穏やか
▲よく似たエンジンのKTM・790DUKEより、650RSはかなり穏やか

「カワサキは4気筒風の2気筒に作ってあるのかな?」と思ってしまうくらいでした。

とにかく穏やかさが前面に出ていて、走行中は「飛ばしたい」というよりも「流したい」という気分が勝ります。

ブレーキもしっかり効きますが、ガツン!と制動力の高さを露骨にライダーへ自慢してくるフィーリングが無く、握りやすいですね。

◆まとめ

▲気楽に乗れるのが最大の魅力(画像引用元:カワサキモータースジャパン)
▲気楽に乗れるのが最大の魅力(画像引用元:カワサキモータースジャパン)

“ツワモノ感”が無いとお伝えしたように、Z650はいわゆる「大型バイクらしさ」を味わうというより、「大型バイクをカジュアルに楽しむ」ためのモデルだと私は感じました。

ですので、「大型バイクに乗りたいけど、扱えるかな…」なんて思っている人には最適な1台に思います。

反対に、ハイスペックや高級感、迫力、刺激…を求める人にはZ650RSだとモノ足りないかもしれません。

所有満足度の高さではなく、ユーザビリティ(使い勝手)重視の大型バイクを選ぶなら、Z650RSはぜひ選択肢に入れたいところですね。

ここで、「250ccで良くね?」と疑問を持った人もいるかと思いますが、そこはやはりZ650RSにも大型バイクなりの強みがあり、ここぞという場面での加速や低回転域のトルク感は650ccらしい頼り甲斐のあるものとなっています。

大型バイクの中では控えめなキャラクターではあるものの、650cc分の余裕はきちんと持たせられており、その点は250ccではマネできない部分だと言っていいでしょう。

《参考》
Kawasaki - Z650RS

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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