【長野市】飼育放棄された老犬たちのその後は?犬たちの声が聞こえてくるような「老犬たちの涙 写真展」
長野県は、日本全国の中で犬・猫の殺処分数が少ない県ではありますが、それは当たり前のことではなく、犬・猫の保護活動を行う民間団体や個人の方の思いに支えられています。
長野市内で犬の保護、譲渡、啓発活動を行っているグループ「犬の心をつなぐWA ポチの会」が、啓発の一環で写真展を開くと知り、開催初日に行ってきました。
会場は、松代の街なかにある「松代文化ホール」(駐車場もありますが、台数には限りがあります)。
ポチの会は、2021年11月に活動をスタート。代表の西條さんはそれまで、他の団体でボランティアをしたり、個人で保護活動をするなどしてきたそうですが、長野市内で犬の保護団体を立ち上げないかという声を受けて、会を立ち上げたといいます。
現在、4人のメンバーのほか、犬の預かりやイベント時のお手伝いをするボランティアさんたちと活動しているそうです。
ポチの会をスタートしてから、「老犬を飼っていた高齢の飼い主が亡くなり、行き場がなくなった犬が取り残されてしまった」という電話相談が入ってくるようになったそう。
西條さんは「犬は法律上、『所有物』の扱いなので、残された犬を私たちのような保護団体に渡してもらうのは大変なんです。行政と連携してやっていきたい」と話します。
今回の写真展は、関西方面で活動するフォトジャーナリストで「どうぶつ福祉ネットワーク」代表の児玉小枝さんの「老犬たちの涙」に掲載されている写真の一部を展示しています。
会場内では本も販売しています。
子犬や若くて健康な犬は引き取り手があっても、老犬は後に残っていく。そうして残された老犬たちがどうなるのか。現実を考えさせられます。
写真展を通じて、犬の苦しみや哀しみ、一つ一つの命の重さを感じずにはいられませんでした。
写真展のほかに、犬や猫の保護に関わる活動をする県内の団体の情報なども展示されています。
犬を飼っている方が、災害時に慌てないために、どんな準備をしておくべきか、グッズの実物展示もしています。
ポチの会では、オリジナルデザインのチャリティTシャツを1着2000円で販売。
そのほか、さまざまな作家さんたちの販売ブースもあります。こちらは、ワンちゃんの写真撮影時に着用できるアクセサリー。みなさんさまざまな工夫のある品物を販売していました。
【イベント情報】
老犬たちの涙 写真展
期間:7月16日(土)~7月18日(月)10時~17時
場所:松代文化ホール(長野市松代町松代515番地2)
入場料:500円
主催・お問い合わせ先:犬の心をつなぐWA ポチの会
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*記事の内容は取材当時のものです。