台風20号の暖気流入で、那覇は12年ぶりに11月の真夏日か
台風20号はようやく西進
今週初めから、沖縄本島の南、あるいはフィリピンの東あたりをウロウロしていた台風20号は、ようやくその北側で強まりつつある上空の太平洋高気圧に押されるように西寄りに進み始めました。
台風20号はスケールが小さいながらも今後は発達し、あす6日(金)には最大瞬間風速50メートルの強い台風となる予想ですが、それとともに台湾の南から南シナ海へ抜けていく見込みで、週末には南シナ海で熱帯低気圧に変わる予想です。
沖縄には直接の影響はありませんが、先島諸島を中心に海上は高い波が続きますし、強風域には入らなくとも、やや強い風も続きますので、注意が必要です。
台風周辺の暖気が沖縄に流入
あす6日(金)午前9時の予想天気図をみると、台風20号は台湾の南を指向し、東シナ海の前線は西日本へ向かって北上していく予想です。
このため沖縄周辺ははじめ雨が降るものの、前線が北上していくとともに晴れ間が広がり、しかも台風周辺の暖気の影響で、季節外れの真夏日の所も多くなる予想です。
那覇は11月として12年ぶりの真夏日予想
あす6日(金)の沖縄県の那覇の予報に注目すると、明け方までは雨が降りますが、その後前線が北上するため、南風と共に気温が上昇するでしょう。
特に晴れ間の広がる午後は30℃まで上がる予想で、那覇でもし真夏日となれば、先月(10月)20日以来となります。
さらに季節はもう11月となっていますが、那覇で11月に真夏日となるのはさすがに少なく、もしあす真夏日となれば、11月としては2008年以来、12年ぶりのこととなります。
ちなみに那覇の真夏日日数の平年値は、10月は4.0日ですが、11月になるとわずか0.1日に急減し、11月の真夏日は平均しても10年に1回あるかどうかという出現率となります。