沖縄の南に停滞中の台風20号、あさって5日(木)以降ようやく西進か
難しかった台風20号の予想
今年は台風の予報がいつも以上に難しいと感じていますが、台風20号に関しても同様の感じを受けています。
台風19号のあとを追うように進んできた台風20号ですが、発生当初はフィリピンの東で非常に強い勢力に発達する予想があったものの、台風19号が予想以上に発達した影響もあってか、ほとんど勢力を強めることなく沖縄の南まで進み、きのう2日(月)からほとんど停滞した状態となっています。
ただ今後の予想は比較的揃っています。
あす4日(水)まで同じような場所に留まったあと、あさって5日(木)以降は、北側で強まる高気圧の縁辺を西寄りに進み、6日(金)頃、台湾とフィリピンの間を通り、週末には南シナ海へ抜けていく見込みです。
今後はやや発達し、暴風域を伴う台風となる予想ですが、台風としては比較的コンパクトなため、先島諸島に直接的な影響はないものと思われます。
ただ大陸の高気圧との間で気圧の傾きが急(等圧線がやや込み合う)になるため、海上はしばらく高い波が出ますし、あさって5日(木)は台風周辺の湿った空気が最も流れ込みやすくなるため、本降りの雨が降り、雨脚の強まることもありそうです。
5日(木)は雨や風が強まる可能性も
石垣島の時系列予報をみると、北東の風が平均10メートル前後の強い状態が続き、あさって5日(木)は一日中、雨が降り続くでしょう。
今のところ、目立った大雨になるようなおそれは小さいものの、先島諸島付近には1時間に50ミリ以上の雨を降らせるような湿った空気が流れ込む計算となっていますので、雨の降り方には念のため、ご注意下さい。
台風19号はベトナムへ上陸?
猛烈な勢力でフィリピンを直撃した台風19号は、現在南シナ海を西寄りに進んでいます。
台風としてはかなり衰弱し、最大風速は18メートルと台風の勢力としてはギリギリの状態ですが、気象庁の予想によると、この台風ギリギリの勢力のまま西進し、あさって5日(木)から6日(金)にかけて、ベトナム付近に達する見込みです。
上陸前に熱帯低気圧に変わる可能性もありますが、もし台風のまま上陸することになれば、ベトナムに上陸する台風は今年6個目(3号、11号、15号、16号、18号、19号)となります。(速報値)