気象庁新平年値 沖縄地方の梅雨入りは本日4月30日までが”かなり早い”区分に
気象庁の新平年値 沖縄地方の梅雨入りは本日4月30日までが”かなり早い”階級区分
2021年は気象庁の平年値の更新年となっています。新平年値によりますと、沖縄地方の梅雨入りの時期の階級区分では、本日4月30日までが”かなり早い”区分となっています。
ただ、本日の沖縄地方は、高気圧に覆われて晴れていて、梅雨入りの雰囲気はありません。
この先、5月6日~7日にかけては、那覇で雨が予想されています。4月29日に沖縄気象台から発表された1か月予報によりますと、5月8日から14日にかけては、湿った空気の影響を受けにくい時期があるため、平年に比べ曇りや雨の日が少ない見込みとなっています。
沖縄地方の梅雨入りは、気圧配置や上空の風の流れ、天気の実況やその先の予想など様々な条件で検討します。梅雨は季節現象であり、梅雨入りや梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
沖縄地方は梅雨入りの時期となってきましたので、5月6日~7日の雨とその先の最新の予報に注目したいところです。
平年値の更新について ~平年値(統計期間1991〜2020年)を作成しました~(気象庁HPより)
沖縄地方の梅雨入り・梅雨明け
沖縄地方で、過去最も早い梅雨入りは1980年の4月20日ごろで、最も遅い梅雨入りは1963年の6月4日ごろ、過去、最も早い梅雨明けは2015年の6月8日ごろで、最も遅い梅雨明けは2019年の7月10日ごろとなっています。(※沖縄地方の統計開始年は1951年です)。
沖縄地方の梅雨入りの時期の平年値
梅雨入りの平年値・・5月10日ごろ(旧平年値5月9日ごろ)
階級区分値
ある期間の気候の特徴や平年との違いの程度を表す統計値として”階級区分値”があり、沖縄地方の梅雨入りの時期の階級区分は、以下のようになっています。
梅雨入りの時期の階級区分(沖縄地方)
かなり早い:~4月30日ごろ(旧平年値~5月1日ごろ)
早い:5月1日ごろ~5月5日ごろ(旧平年値5月2日ごろ~5月5日ごろ)
平年並み:5月6日ごろ~5月14日ごろ(旧平年値5月6日ごろ~5月9日ごろ)
遅い:5月15日ごろ~5月19日ごろ(旧平年値5月10日~5月16日ごろ)
かなり遅い:5月20日ごろ~(旧平年値5月17日ごろ~)
沖縄地方の梅雨明けの時期の平年値
平年値・・6月21日ごろ(旧平年値6月23日ごろ)
梅雨明けの時期の階級区分 (沖縄地方)
かなり早い:~6月10日ごろ(旧平年値~6月17日ごろ)
早い:6月11日ごろ~6月20日ごろ(旧平年値6月18日ごろ~6月20日ごろ)
平年並み:6月21日ごろ~6月23日ごろ(旧平年値6月21日ごろ~6月23日ごろ)
遅い:6月24日ごろ~6月29日ごろ(旧平年値6月24日ごろ~6月29日ごろ)
かなり遅い:6月30日ごろ~(旧平年値6月30日ごろ~)
梅雨明けの平年値は慰霊の日より2日程度早く 平年並みの階級区分に
6月23日は、沖縄では”慰霊の日”に制定されています。”慰霊の日”とは、太平洋戦争で地上戦が繰り広げられた沖縄で、組織的な戦闘が終わった日とされる日です。戦没者の御霊を慰め平和を祈る日として、沖縄では休日と定め沖縄の公立の学校などは休みとなっています。
沖縄では「慰霊の日に梅雨明け」というのが、長らく県民の認識として根付いています。慰霊の日は沖縄本島南部で慰霊の日の式典が行われ、梅雨明けごろと共に強い日差しがジリジリと照りつける中で、正午に黙祷を捧げる式典の様子が毎年の光景となっていてます。
沖縄の梅雨明けの新平年値では、これまでの6月23日の慰霊の日よりも2日程度早く、6月21日ごろになります。今後も、慰霊の日には梅雨明けの頃が多くなりそうです。梅雨明け後は一気に蒸し暑くなるため、気象情報に注意が必要です。
※データは気象庁HPより
(関連記事)