梅雨入り間近 沖縄の梅雨入りの特徴
【高気圧の代用】
梅雨前線は一般的に日本の北のオホーツク海高気圧と南東の太平洋高気圧の間に出来る停滞前線といわれています。
沖縄はオホーツク海高気圧の影響がないかわりに、移動性の高気圧がその役割を果たしていると考えられます。
移動性の高気圧から吹き出す北よりの風と、南海上にある太平洋高気圧からの湿った南からの風が梅雨前線付近で収束しています。
【停滞前線が寒冷前線の性質を持っている】
沖縄地方の梅雨入りは、前線が奄美から沖縄付近に弓矢のような形で南下するタイミングに注目です。これは、本州の梅雨入りとは逆の動きになります。前線が南寄りに下がると沖縄の北から、前線が南東方向へ進むと、前線に近い石垣などの八重山地方から先に雨が降り出して、そのあと沖縄本島地方の那覇で雨が降って梅雨入りするパターンとなり、梅雨入り後は各地で土砂降りになる事が多くあります。梅雨入り発表日の実況天気図の前線の形や動きを見比べてみるとイメージしやすくなります。
【沖縄地方の梅雨入りの目安】
沖縄気象台によりますと、沖縄地方のこの先の天気が、曇りや雨が少なくとも2、3日程度続く見込みを目安にしているそうです。
【11日以降雨が続く】
沖縄地方で前線が通過するタイミングの11日以降、曇りや雨の日が続く見込みです。このタイミングで梅雨入りの発表があるかもしれません。
【梅雨入りの階級・10日以降は”遅い”区分に】
沖縄の梅雨は本州よりもだいたい1ヶ月くらい早くなっています。今年の梅雨入りがどのくらいが早い、遅い梅雨入りになるのかというのは、過去30年(1981年から2010年)の梅雨入り日を順番に並べて階級分けされています。
ちなみに、沖縄地方の最も早い梅雨入りは1980年の4月20日頃、最も遅い梅雨入りは1963年の6月4日頃となっています。
(※沖縄地方の統計開始年は1951年)
(過去の記事)