中国北部で-53.0度、国内の最低気温記録
悶絶寒波とでもいいましょうか。稀に見る厳しい寒さが、アジアを襲っています。
先週シベリアは-62.7度の極寒の空気に包まれました。世界一寒い国であるロシアにとっても、この気温は珍しく、20年ぶりの低温記録となりました。
寒気の中心は南下し、週末に中国で最低気温の国内記録が生まれたもようです。
中国最北の都市で-53.0度
22日(日)、黒竜江省モヘ市のジンタオで、朝の気温が-53.0度まで下がり、国内の最低気温記録を更新したと気象局が発表しました(※)。これまでの中国国内の最低気温の記録は、1969年2月13日に観測された-52.3度です。
モヘ市は中国最北の都市で、空港は永久凍土の上に建っています。1月の最低気温の平均は-35度ですから、22日(日)は平年を18度も下回ったことになります。
気温だけではなく、寒波の長さも記録的です。
モヘ市では20日(金)から3日連続で、最低気温が-50度を下回りました。同市で気温が-50度以下になったのは過去4回(1968-1969年の冬)しか記録になく、最長連続記録は3日間だったといいます。つまり、-50度以下の連続日数も最長タイ記録となりました。
さらに同じ日、黒竜江省にある、中国最北端の村「北極村」では-50.3度、新林地区で-48.3度まで下がり、いずれも観測史上最低気温となったようです。
次は日本
寒気は、いよいよ日本にやってきます。
日本気象協会によれば、25日(水)と26日(木)は日本の7割以上で、朝の気温が-4度を下回る見込みで、広く水道管の凍結のリスクがあるほか、多くの場所で大雪となって、鹿児島でも吹雪が予想されています。
SNSでは「極寒対策」というワードがトレンドになっていましたので、最後に、シベリアの人たちの寒さ対策を少し紹介したいと思います。
温かいスープやお茶を飲んだり、肉を食べる。キャベツのように何層にも服を着込む。そして、本当に外出する意味があるのか自分に問う。
不要不急の外出は避け、たくさん着込んで栄養を取り、くれぐれも身体に気を付けてお過ごしください。
※1/24に記事内容を更新しました。