秋冬の洗濯の注意点!タオルとニットは一緒に洗わないで!衣類をキレイに洗い上げる「洗濯分け」のコツ
洗濯研究家の平島利恵です。秋冬になると、ニットやパーカーといったデリケートな衣類やかさばる洗濯物が増え、どのように洗うのが良いか迷うことも多いですよね。実は、衣類の素材や汚れの種類に応じて「洗濯分け」をすることで、よりきれいに洗い上がるだけでなく、シワや傷み、色褪せを防ぎ、長く美しく保つことができるんです。今回は、秋冬の衣類にぴったりな「洗濯分け」のコツをわかりやすくご紹介します。
汚れをしっかり落とすために「洗濯分け」の基本を知ろう
秋冬服は、適切な洗剤選びと洗い分けが大切です。衣類を効果的に洗い分けることで、以下のメリットが期待できます。
- 汚れをしっかり落とす
- 型崩れやシワを防ぐ
- 衣類を長持ちさせる
秋冬は洗濯分けで衣類を大切に
衣類によって適切な洗剤や洗い方は異なります。秋冬は特にデリケートな素材が増えるため、肌着やタオルとおしゃれ着の洗濯分けを習慣にしましょう。
おしゃれ着やニットには「中性洗剤」でやさしくケア
ニットなどのデリケートな服は、中性洗剤を使い、おしゃれ着コースで洗うのがベストです。中性洗剤は衣類の風合いを守り、型崩れや毛羽立ちを防ぎます。
1枚ずつ洗濯ネットに入れて畳んでから洗うと、生地が引っ張られて傷むのを防げます。
シワを防ぎたいシャツやズボンも、この洗い方がおすすめ。衣類量を減らして、デリケートコースで洗うと、洗いジワを軽減できます。
柔軟剤で静電気予防
柔軟剤を使用することで、繊維をコーティングし、衣類の摩擦を減らして静電気の発生を抑える効果があります。特にニットやフリース素材など静電気が起こりやすい衣類には、柔軟剤を適量使用することで、快適に着用できるようになります。
汗・皮脂汚れには「アルカリ性洗剤」を活用
皮脂や汗、泥汚れが気になる普段着や下着やタオルには、アルカリ性洗剤が適しています。アルカリ性洗剤は洗浄力が強く、汗や皮脂によるニオイや黄ばみをしっかり落としてくれます。特に汚れがひどい時は、粉末タイプのアルカリ性洗剤を使いましょう。
ただし、デリケートなウールやシルクには使用することができません。
つけ置き洗いで頑固な汚れをリセット
蓄積汚れや黄ばみ、ニオイが気になるときには、粉末のアルカリ性洗剤を使ってお湯でつけ置き洗いを行うのがおすすめです。お湯に溶かすことで洗浄成分が活性化し、繊維の奥に染み込んだ汚れまでしっかり浮かせて落とします。
つけ置きは、30分~1時間ほどが目安です。また、つけ置き洗いをする前には必ず洗濯表示を確認してください。
秋冬の「洗濯量」と「すすぎ回数」にも気を配って
洗濯物を詰めすぎるほど汚れが落ちにくく、シワや傷みの原因になります。秋冬の厚手の衣類は特にかさばるため、洗濯槽の7〜8割程度までに抑えるとキレイに仕上がります。
また、すすぎを2回以上行うことで、洗剤や汚れがしっかり流され、黄ばみやニオイが衣類に残るのを防げます。
正しいお手入れで、秋冬服をもっと綺麗に・清潔に楽しみましょう!