【足立区】一見カフェな外観の店内で「凍眠」するアレとは?精肉店のイメージが変わるButcherの魅力
荒川土手のほど近く、足立区梅田4丁目に立地するButcher。ブッチャー、つまりお肉屋さんなのですが、店内に一歩入ると「こんなお肉屋さん見たことない!」と驚きます。そんなButcherさんによる「肉屋らしくない肉屋」のこだわりとオリジナル商品の魅力に迫ります。
2022年12月末にプレオープン後、2023年1月にグランドオープンしたButcherさん。お店は「仙台牛」ののぼりがないと、一見カフェ?と思えるほどシンプルでお洒落な印象の外観です。
「実際、よく飲食店と間違えられますね」と笑顔を見せるButcherのオーナー村田さん。長きにわたり精肉業に携わったご経験と知見と持ちますが、Butcherは「肉屋らしくない肉屋にしたかった」そうです。
凍らせて眠らせる!?「アルコール凍結」とは
店内に入ると、真っ先に目を引くのは「凍眠」の文字と「マイナス30度」のPOP。お肉を凍らせている、ということなのでしょうか・・・?
こちらの商品も全て、マイナス30度のPOPが・・・
お聞きしてみると「凍眠」とは急速に凍らせる独自の技術。新鮮なお肉をマイナス30度に冷却したアルコールで凍結させることで、スピーディに肉の旨みの閉じ込め、旨みの保持率も高くなります。
このタイムワープのように食品を凍らせて眠らせる凍結技術を使用したお肉は、解凍時に出るドリップ(解凍時に出る肉の内部から分離して出る旨み成分や栄養素の液体)も非常に少ない。つまりいつでも新鮮な状態でお肉が楽しめるのです。
凍眠の技術を取り入れて牛肉を販売する理由は、精肉をさばくうえでどうしても生じてしまう食ロスをなくすため。そして「その時に、いつでも、いいものをお客さまに提供したい」という思いがあると村田さんはいいます。
もちろん凍眠のお肉だけではなく、生肉の販売も充実していますよ。
陳列されるお肉は日替わりが多く、いつも同じ部位があるとは限りません。たとえば、切り落としのお肉でも、鮮度が良ければ美味しい。だからそのタイミングで、今、提供したい。食ロスをなくしたい村田さんの想いはここにも現れています。
Butcherさんの推しポイント3つ
Butcherさんの魅力はたくさんあるのですが、筆者が特に推したいポイントを3つまとめました。
行くたびに「新しい」に出会える楽しさ
ほぼ毎日発信されているSNS。その日販売される美味しそうなお肉や予告のお知らせにワクワクしてしまいます。例えば、写真のようなめずらしいお肉も販売告知されたり、お値引きやセールの案内も。
「今日はお肉にしようかな」という日はもちろん、日持ちするお肉も多いので、どんなお肉に出会えるかな?とふらっとお店に行ってみるのも面白いと思います!
毎週土曜日は週替わりの「スゴい豚肉デー」
土曜日は、週替わりでブランド豚肉が販売される豚肉デー。豚肉にもいろいろな種類のブランドやお味があることがわかります。
3月販売の豚肉はこちら(一部商品)
・那須つつじポーク
・紫峰もち豚
・むさし麦豚
・岩中ポーク(3月25日販売予定)
取材日はちょうど土曜で豚肉商品も充実していたのですが、ふと商品の名称シールをみると「極上小間」と書いてありました。「小間の部位で極上!?」と思って聞いてみると、なんとしゃぶしゃぶでも美味しくいただけるお肉だそう。とても興味深いです〜!
さらにノーブランドの豚肉も販売されますが、そのとき一番美味しいタイミングの新鮮な豚肉を販売されているそうですので、「どのお肉も美味しいですよ」とのこと。豚肉の種類は毎週変わりますが、一度販売されたブランド豚肉がまた販売されることもあります。お気に入りのお肉をチェックしたり、食べ比べて見るのもいいですね。
生肉だけじゃない!「Butcherオリジナル商品」も充実
オリジナルの加工肉商品も魅力的です。無添加ハンバーグや黒毛和牛ロースのみそ漬けは、焼くだけでおかずになってしまう優れもの!
筆者は、無添加ハンバーグと黒毛和牛ロースみそ漬けをいただいたことがあるのですが、どちらも本当に美味しくて、ペロッと食べてしまいました!
3つポイントをあげましたが、何よりも推せるポイントは、対面式のお肉屋さんではなかなか得られないコミュニケーションが取れること。
今日のおすすめのお肉が聞けたり、料理方法、食べ方など店内のスタッフさんにお聞きすればフレンドリーに教えていただけたりするのは、嬉しいことだと思います!
Butcherオリジナル商品を食リポ!
さて、ここでButcherさんの気になるオリジナル商品3つの食リポとともに詳しくご紹介したいと思います。
食リポするのは
・黒毛和牛 ゴロッとにくカレー
・缶詰コンビーフと冷凍コンビーフ 2種食べ比べ です。
「黒毛和牛 ゴロッとにくカレー」のお味は?
まず「黒毛和牛ゴロッとにくカレー」(380円税抜)は、まさに、ザ・ビーフ!なカレー。
「中辛」とありますが、筆者的にはマイルドな優しい辛さでとても食べやすく、辛さが苦手な人にもおすすめできるカレーだと思います。
特筆すべきは、商品名にも記載があるだけあり、お肉が大きい!そして柔らかくて美味しい!牛肉がゴロゴロッと入っているので、ビーフカレー食べた〜!という満足感で満たされますよ。
さらに、カレーの食べ方のポイントとして「スパイスを足してアレンジしても美味しいですよ」と村田さん。私は、カレーに合うスパイスを足しつつ、無添加コンビーフをオンザライスして食べました。贅沢なおうちビーフカレーの爆誕です!ごちそうさまでした〜
缶詰コンビーフと冷凍コンビーフ食べ比べてみた!
Butcherさんのコンビーフは、無添加の缶詰(700円)と冷凍(1500円)の2種類。
<原材料>
・缶詰コンビーフ(無塩せき)95g・・・牛肉(国産)・牛脂(国産)・食塩
・冷凍コンビーフ 200g・・・牛肉(国産)・食塩・砂糖/調味料(アミノ酸など)・酸化防止剤(ビタミンC)・発色剤(亜硝酸Na)
原材料、お味ともに、どちらもとてもシンプル。特に缶詰のコンビーフは発色剤など使っておらず、健康志向な方にも嬉しい商品ですね。
一方、缶詰に比べると塩味や甘みをほんの少し強めに感じるのが、冷凍コンビーフ。どちらも牛肉の旨みが味わえる美味しさなので、お好みによって使い分けるといいですよ。
バラバラとほぐせるコンビーフは、お料理にも使いやすいですよね。筆者は塩気を活かして新キャベツと炒めたり、スープに散らしたりしてコンビーフの旨みを楽しんでいます。
筆者イチオシの食べ方は「コンビーフ卵かけご飯+アレ」!
コンビーフの食べ方はいろいろありますが、なんといってもいちばんのおすすめは「卵かけご飯」です。もう間違いない美味しさ!
ところで、卵かけご飯の味付けはお醤油が定番です。もちろんコンビーフ卵かけごはんにもバッチリ合うのですが、筆者のおすすめトッピングは「柚子胡椒とマヨネーズ」です。
コンビーフの旨み、卵のまろやかさに、ピリッとした柚子胡椒とマヨネーズの甘さと酸味がめちゃくちゃ合いますよ。ご興味ある方は、ぜひ試してみてくださいね。
オリジナル商品は贈答品や非常食にもおすすめ
レトルトのカレーや缶詰のコンビーフは、贈答品用のお箱があるので、お世話になった方へのちょっとしたお礼や、帰省時のお土産にもおすすめです。
また、レトルトカレーや缶詰なら長期保存が可能。すぐに食べたいときはもちろん、非常食としての利用も便利ですよ。
ちなみに、3月中旬に筆者がお店で購入した牛肉カレーは、2025年2月20日、缶詰は2025年1月23日と賞味期限の記載がありました。約2年間の長期保存が可能ですので、使い勝手もよいですね。
Butcherは「お肉のテーマパーク」だ!
筆者がButcherさんに伺ってみて感じたのは、「まるでお肉のテーマパーク」だ!ということ。いつお店に伺っても新しい提案(商品)があって、悩みがちな今晩のおかずもルンルンで考えられそう。これは嬉しいことですよ!
明日のお弁当のおかずにも、お世話になった人にちょっとしたお礼がわりに贈りたいときにも、今度の連休に行うバーベキューで「みんなが喜ぶお肉ないかな?」と探すときにも、「それならこのお肉でこんな料理はどうですか?」とご提案していただけるホスピタリティあふれるButcherさんの心意気が素敵です。
肉屋らしくない、これまでにみたことがない肉屋Butcherさん。気になった方はぜひ、美味しいお肉を見にいってみてくださいね。今後予定する新しい試みもあり、現在オンラインショップも準備中とのこと。最新のお得情報が盛りだくさんのSNSも要チェックですよ♪