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【札幌市中央区】街ツアー日記。創成イースト南側は、北海道神宮頓宮が魅力的!

ゆべーる地域クリエイター(札幌市)

もう直ぐ冬ですね。テレビ塔をこの角度で見る創成イーストで飲むお酒も美味しい季節となりました。

今回はイーストのランドマークとして最近話題になりつつある北海道神宮頓宮を中心に、私がアドバイザーとして参加しているガイドブック編纂&街歩きガイドの札幌市の事業、サッポロコンシェルジュ(通称ポロコン)の創成イーストのツアーに参加しました。この会でガイドを務めるのは今回は私のお友達(私は後日紹介する円山ツアーのガイドです)。とても楽しい街歩きで、特にあまり今まで行くことのなかった頓宮さんの内部がとても面白かったのでご紹介します。

お祈りだけではない、頓宮の魅力。

今回紹介するのは寺社仏閣の魅力ではない部分です。色々な国のゲストをガイドとして案内する場合、寺社仏閣は時には非常にデリケート、場合によっては神道や仏教とは関係ない魅力をメインに紹介することがあります。

例えば、北海道神宮であれば、有名な「判官さま」&「福レ餅」という甘味であったり、特徴的な植生であったり、、、

その視点でも、頓宮には面白いものがありました。

鉄オタのための、頓宮。

昔、頓宮の目の前の通りである南一条通りに市電が走っていたのをご存知ですか?現在の「西4丁目」(「三越前」電停と隣接していた)から「丸井前」ー「頓宮前」ー「一条橋」と伸びていました。

私は10年少し前まで、かつての終点「一条橋」の跡地近くでお店を開いていたのですが、ある日地下鉄東西線の菊水とバスセンターの区間がストップした時、一条大橋を渡ってとても多くの人が通勤していたを覚えています。

それは地下鉄ができる前のこの地区の人通りの多さを彷彿とさせるものでした。さぞかし当時の市電の終点があった一条橋やそれに隣接する頓宮のあたりにも多くの人で溢れていたのでしょうね。

その時の電停の看板を発見しました。廃線オタク、鉄道遺跡オタクの私は大興奮でした。

地下鉄東西線ができて、多くに人が現在の頓宮を含む創成イーストエリアを単に地下トンネルで通過してしまうようになった事は、この地区を一時的に繁栄の外側においてしまったのかも知れません。しかし運命は面白いもの、その結果、少し他の地区よりもレトロな雰囲気が残って、近年はそこがM'sを形成したり、二条市場エリアの空き店舗を活用したりして新しい飲食ゾーンができてまた注目されているわけですから、歴史って面白いものですね。

恋する方への、頓宮。

さて、いつしかインバウンドにも「恋愛の神社」として有名になってきた頓宮。この季節限定の銀杏の落ち葉のハートがあったりします。単純に恋愛成就を願う方もどうぞ行ってみて下さい!この写真は11/12のものです。天候や風によって、または季節によってなかったらごめんなさい。恋愛に関するパワーが落ちるわけではありません!

二条市場も、奥が深い。

そして創成イーストといえば、なんと言っても二条市場。最近は評判の高いお店も多く、クオリティも往年に近くなっている気がします。ちょっとタイムスリップしたような新二条市場から二条市場に抜ける南北の小道が開いていたので行ってみました。味わい深そうな「鮨」の看板、うーん寄ってみたい。

新二条市場の南側には名店の多い二条市場のれん横丁、そしてたまに狸小路マイナス一丁目とも言われる戦後の色が濃い全長40mの二条食堂街があります。

また最近はこの二条市場の外延としてM's(二条横丁とEAST)、更に面白い飲食店が南一条通りにまで広がって来ており、創成イーストエリア南側の飲食店は分厚くなって来ています。

創成イーストで打ち合わせするなら、ここは良い。

創成イーストには実は多くの未来有望な個人事業主やビジネスマンが集まって、情報交換をしています。なので、一杯ビールを引っ掛けながらざっくばらんな商談をしている人も多いのです。

そんな中、前にも紹介したBeer&Bowlがリニューアルして、よらさるSOSEになりましたので行って来ました。と言いますかツアーが終わってなだれ込んでみたのです。Streetlight BrewingのHoppin Jack Fresh、これは上富良野ホップの爽やかさが、まるでグレープのような豊かなフルーツ感のある素晴らしいものでした。

フードもつまみから軽食まで、ガッツリ系ではないですがなかなかセンスが良いです。ビールと一緒に何を軽く食べるには最適でしょう。写真はないですがオニオンリングがとても良かった。

付記 創成イーストは、北側と南側の性格が違う。

2023/11/6 結局今年は、真っ赤にはならず、オレンジ感の強いツタ紅葉で終わりそうです。
2023/11/6 結局今年は、真っ赤にはならず、オレンジ感の強いツタ紅葉で終わりそうです。

今回は創成イーストの南側のツアーでした。南側は札幌の市街計画ができる前に自然と人の営みが始まったエリア。かつては豊平川がもっと街中側に大きく蛇行しており、さらに旧河川や池、そして創成川などがあり、それらを利用した醸造、そして船や場所の交易、そして歓楽街などがありました。そうした二条魚町と言われた頃にスタートした息吹は現在まで残り、最近は拡大していると感じています。

一方、創成イーストの北側は、南側とは少し距離が離れた場所、北三条通りを中心として、官営の工場や事業(サッポロビールの原点である麦酒製造工場など)に端を発しているので、趣が違いクラシックな感じがします。

今回は南側のツアーでしたが、今度改めて、北側のツアーをガイドとして担当できる機会があれば紹介してみたいと思います!

■北海道神宮頓宮■

公式サイトは、こちら

住所:札幌市中央区南2条東3丁目10

受付時間:

  夏時期 → 09:00〜17:00

  冬時期 → 09:00〜16:00

駐車場:7〜8台程

■二条市場■

公式サイトは、こちら

札幌市の公式サイトもご覧下さい。

住所:札幌市中央区南3条東1丁目〜東2丁目

営業時間:7:00~18:00 ※店舗により異なる

■よらさるSOSE (旧Beer&Bowl)■

公式Instagramは、こちら

住所:札幌市中央区南3条東2丁目18-1

営業時間:17:00~22:00 (LO 21:30)

定休日:月・火

地域クリエイター(札幌市)

通訳案内士(全国&札幌)、そしてライターや日本遺産炭鉄港、日本遺産候補小樽、サッポロコンシェルジュのガイドとして、いつも札幌市内の出来事やおすすめ情報を探しに歩いてます。最近、少し鉄気味。交通ネタや都市インフラに興味が行きつつあります。サイダー(シードル)大好き。ホルン(フランス式ピストン)とテナーホーン吹き。

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