尹大統領の支持率は過去最低!黄色信号の20%台前半 「失言」が災い!
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率が再び30%を割り、20%台に落ち込んだ。それも大統領就任(5月10日)以来、8月第1週に続いて最低の24%を記録した。
大手世論調査会社「韓国ギャラップ」が9月27日から29日にかけて全国の有権者1000人を対象に行った調査によると、支持率は前週よりも4ポイント下落の24%、不支持率は逆に4ポイント上昇し、65%だった。
支持率が30%を割って、20%台に急落したのが7月からで、それでも20%台後半の28%あった。今回はそれよりも4ポイント減らしたことになる。
不支持の理由については前回は「人事失敗」(26.6%)、続いて「経験と資質不足」(11.0%)、「無能」(11.0%)、「経済・民生を疎かにしている」(10.0%)の順となっていたが、今回はトップに「外交」(17%)が挙げられていた。2番目が「経験と資質不足」で、前回よりも2ポンと多い13%。そして3番目に「不注意な発言」(8%)がリストアップされていた。
交通渋滞に巻き込まれ、英国訪問の最大の目的であるエリザベス女王を弔問できなかったことや鳴り物入りだった国連を舞台にした米韓首脳会談が不発に終わり、僅か48秒の出会いで終わったこと、さらに岸田首相との日韓首脳会談も正式会談ではなく、略式それも懇談に近い形で終わったこと、加えてバイデン大統領と会った後に発した「議会でこの野郎どもが承認しないと、バイデンにとって非常に恥ずかしいことになる」との「問題発言」が災いしたようだ。
特に、「問題発言」については「記憶にない」と開き直り、それを放送した「MBCテレビ」を非難したことが不評を買ったようだ。
結果として回答者の54%が今回の外遊は「韓国の国益に役立ったなかった」と回答し、「役立った」の33%を大きく引き離していた。
元・前大統領の例をみると、支持李が30%を切ったのは朴槿恵(パク・クネ)元大統領の場合は、就任から2年後、前任の文在寅前大統領派は4年後だった。大統領に就任してからまだ半年も経ってないのに20%前半とは尋常ではない。
時事週刊誌「時事IN」(9月15日号)が創刊15周年を記念して歴代大統領の信頼度に関する世論調査(8月19~21日)では尹大統領に対する国民の信頼度は朴元大統領の49.8%、文前大統領の52.4%の半分程度の25.7%しかなかった。