一“寒”去ってまた一“寒” 大晦日~元日の東北地方は再び雪や吹雪に注意
一気に雪と寒さをもたらした寒波
クリスマスが過ぎたと思ったら「数年に一度」と呼ばれた寒波がやってきて、日本海側を中心に一気に雪が降り積もりました。
下の図は積雪の深さを平年と比較したもので、青ければ青いほど平年より雪が少ない・赤ければ赤いほど雪が多いということを意味します。
24日(金)のクリスマスイブの時点では、北海道や青森県を除いて真っ青=平年よりはるかに雪が少なかったのですが、わずか3日後の週明け27日(月)には真っ赤=一気に平年を上回る積雪になりました。
宮城県内でも、平地の古川で一時30cmの雪が積もりましたし、また各地で真冬日を観測するなど厳しい寒さにもなりました。
それだけ強かった今回の寒波も、きょう29日(水)はようやく一段落。日本海側の雪は小康状態になり、仙台市内からは雪をいただいた蔵王連峰の姿を見ることもできました。
ただ寒気が抜けたのもつかの間。あす30日(木)の夜からは再び寒気が強まって来る見込みです。
東北日本海側は再び大雪・吹雪に注意を
きょうはようやく冬型の気圧配置が緩んだのですが、あす30日は低気圧や前線が北日本を通過、あさって31日(土)には再び冬型の気圧配置になる予想です。
これに伴って上空には再び強い寒気が流れ込んできます。今回の寒気は、クリスマス後にやってきたものよりは若干細身で、元日の午後にはもう日本から抜け始める見込みですが、瞬発的な強さは前回のものと大きくは変わりません。
この寒気によって東北の日本海側や新潟県では再び雪が強まり、また大雪や吹雪になる所もある見込みです。除雪作業中の事故などにはくれぐれもご注意ください。
また宮城県にも再び雪雲が流れ込むようになり、平地でも雪の降り積もる所もありそうです。
先日の大雪の際は、仙台と山形を結ぶJR仙山線が雪による倒木の影響で運転見合わせになったり、宮城県内の東北自動車道が吹雪のため通行止めになるなどの影響もありました。
年末年始で帰省など移動の多い時期かと思いますが、最新の交通情報に注意するとともに、ご自身で車を運転する際は雪によるスリップや吹雪による見通しの悪さに十分ご注意ください。