話題のご当地麺「八王子ラーメン」カップ麺食べ比べ!ニュータッチVS麺NIPPON
「八王子ラーメン」のカップ麺2品食べ比べ
今回は、注目のご当地ラーメン「八王子ラーメン」のカップ麺2品、ヤマダイの「ニュータッチ 八王子ラーメン」と日清食品の「麺NIPPON 八王子たまねぎ醤油ラーメン」をレビューします。
前者はオープン価格の安価な商品で、お店によっては150円以下でも買えるのに対し、後者は定価285円の本格カップ麺で安く買えても250円程度なので、比較対象としては釣り合いが取れていません。価格差も念頭に置いて見ていただければと思います。
「八王子ラーメン」は、醤油ベースのたれ、スープ表面のラード、そしてきざみ玉ねぎを用いることが必須の定義となっています。テレビなどで紹介されることも多く、「荻窪ラーメン」と並んで東京の代表的なご当地麺のひとつとなっています。
カップ麺化もされており、特に日清食品はかなり以前から「八王子ラーメン」に着目していました。ヤマダイや日清食品の他にも、サンヨー食品が八王子の有名店「みんみんラーメン」の味を再現していました。
ヤマダイ「ニュータッチ 八王子ラーメン」
まずはヤマダイの「ニュータッチ 八王子ラーメン」。ヤマダイはノンフライカップ麺の「凄麺」ブランドで多くのご当地麺を再現していますが、今回の商品は「凄麺」ではなく「ニュータッチ」ブランドで、油揚げ麺を用いた安価設定の商品となっています。
玉ねぎの風味を効かせた醤油味のスープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、きざみ玉ねぎやチャーシュー、メンマといった具が合わせられています。
安価な商品の割には麺量が多めの70グラム入っていて、具も「八王子ラーメン」の特徴であるきざみ玉ねぎだけではなく、肉感のあるチャーシューやメンマも入っていてボリュームがありました。
スープは、玉ねぎの香ばしい風味やコクが感じられる醤油味です。具できざみ玉ねぎが入っていますが、スープからもしっかり太く玉ねぎが感じられました。
一方で、醤油だれやきざみ玉ねぎとともに「八王子ラーメン」の定義のひとつとなっているスープ表面のラードは少し弱め。
「八王子ラーメン」の大きな特徴であるきざみ玉ねぎは、後入れのかやくとして入っています。
甘みはそれほどありませんが玉ねぎらしいキレがあり、量もきちんと入っていて安価品とは思えないレベルです。スープときざみ玉ねぎが合わさることで玉ねぎのコクとキレが重なり、よりリアルな玉ねぎの味に感じられました。
日清食品「麺NIPPON 八王子たまねぎ醤油ラーメン」
続いては、日清食品の「麺NIPPON 八王子たまねぎ醤油ラーメン」。前身の商品が2013年に出ており、10年以上前からカップ麺化されている「八王子ラーメン」の定番商品です。
「八王子ラーメン」を普及促進し町おこしに使う地元コミュニティ「八麺会」の推薦を得ており、”八王子ラーメン公式カップ麺”と言っても過言ではないでしょう。
鶏ガラベースの醤油味のスープに、細めのノンフライ麺と大量のきざみ玉ねぎやチャーシュー2枚、メンマ、焼海苔などの具が合わせられています。
小さめとはいえ厚みのあるチャーシューが2枚入っていました。
具のボリュームに加え細めの麺も「八王子ラーメン」の再現性が高く、食べる前からお店のラーメンような雰囲気が出ています。
スープは鶏ガラベースの醤油味。「ニュータッチ」のようなスープに玉ねぎの風味がつけられているわけではなく、昔ながらのあっさり鶏ガラ醤油。
スープ表面にはたっぷりラードが浮いており、「八王子ラーメン」の定義のひとつを満たしています。あっさり味とこってりラードが重なり、幅のある味わいになっていました。
後入れタイプの大量のきざみ玉ねぎは、シャキシャキした食感もさることながらとにかく甘いです。「ニュータッチ」と違ってスープには玉ねぎの味がつけられていませんが、きざみ玉ねぎの甘みによって文句なく主役を張る存在。
さらにスープ表面のラードをまとうことで、ちょっと揚げたような雰囲気になり、さらに風味が増した印象でした。
完成度の「麺NIPPON」&コスパの「ニュータッチ」
どちらも「八王子ラーメン」の定義に則ったおいしいカップ麺でしたが、やはり価格差もあり「麺NIPPON」の完成度はずば抜けています。あっさりとこってりの共存したスープ、美味しいノンフライ麺、そして甘くて香ばしいきざみ玉ねぎが入っていて、予算が許すなら間違いない商品でしょう。
一方の「ニュータッチ」も捨てがたく、150円以下で買えてしまう商品なのにスープときざみ玉ねぎのW玉ねぎの威力は十分でした。どちらも食べてみることをおすすめしたいです。