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初代白玲は西山朋佳女流三冠(26)か? 渡部愛女流三段(28)か? 9月11日、七番勝負第1局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月11日、東京都港区「グランドニッコー東京 台場」において第1期ヒューリック杯白玲戦七番勝負第1局、西山朋佳女流三冠(26歳)-渡部愛女流三段(28歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 七番勝負の持ち時間は各4時間(チェスクロック方式)。4勝をあげた側が初代白玲の座に就きます。優勝賞金は女流棋戦最高の1500万円です。

 本棋戦に参加した64人は、まず順位決定リーグ戦で8組にわかれて戦いました。

 西山女流三冠はD組で1位の成績をあげました。

 渡辺女流三段はE組で1位です。

 両者は全体の1位から8位までを決める順位決定トーナメント戦に進出しました。

 西山女流三冠は加藤桃子女流三段、加藤圭女流二段に勝利。渡辺女流三段は石本さくら女流二段、里見香奈女流四冠に勝って、1位2位決定戦の七番勝負(白玲戦)に進出しています。

 筆者の見た限りでは、七番勝負は西山女流三冠に分があると考えている人が圧倒的に多いようです。渡辺女流三段は下馬評をくつがえすことができるでしょうか。

 西山女流三冠は振り飛車党。西山女流三冠がどこに飛車を振り、渡辺女流三段が居飛車でどのような対策を立てるのかが、まず注目のポイントとなりそうです。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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