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まだ間に合う! 「紅葉が美しい東北の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

ようやく秋らしい気候となり、日本各地で紅葉が見頃を迎えている。

温泉に入りながら紅葉を愛でることができるのは、今のシーズンだけである。

東北地方は今が見頃のエリアが多いが、今からならまだ間に合う。

そこで、「紅葉温泉」が楽しめる東北の温泉地を5カ所紹介したい。

玉梨・八町温泉(福島県)

奥会津の山あい、野尻川沿いに湧く小さな温泉地。川を隔てて、2つの温泉地に分かれている。奥会津は今が紅葉の見ごろ。日帰り温泉のせせらぎ荘は、2つの源泉を同時に楽しむことができ、そのうちひとつは全国的に貴重な二酸化炭素泉。体中に気泡が付着する名湯だ。なお、奥会津には個性的な湯がそろっているので、湯めぐりも楽しい。

土湯温泉(福島県)

福島市内にある温泉地で、こけし発祥の地として知られる。歴史ある温泉街で、大小の宿が並ぶ。温泉街からも紅葉を楽しめるが、男沼、女沼といった紅葉の名所もある。源泉自慢の温泉地であり、温泉街の中心にある公衆浴場「中之湯」は、2つの源泉をかけ流しで堪能できる。近年オープンしたゲストハウス「YUMORI ONSEN HOSTEL」では、リーズナブルな価格で湯治体験ができる。

小安峡温泉(秋田県)

皆瀬川がつくった深いV字の谷「小安峡」は紅葉の名所。谷底から源泉や蒸気が激しく噴き出す「大噴湯」は人気の観光スポットでもある。赤や黄色に色づいた渓谷と、轟音とともに白い湯けむりを上げる大噴湯のコントラストが美しい。遊歩道が整備されているので、紅葉を見ながら散策できる。

高湯温泉(福島県)

標高750mの高原に位置する温泉地で、周囲の自然環境は抜群。山に囲まれたロケーションなので、紅葉も楽しめる。乳白色に濁る湯は温泉ファンの評価も高く、すべての宿が源泉かけ流しだ。湯めぐりを楽しみたい。共同浴場「あったか湯」では、気軽に日帰り入浴も可能だ。

大沢温泉(岩手県)

豊沢川沿いの峡谷に点在する8つの温泉地から構成される花巻南温泉郷のひとつ。宿の名物でもある「大沢の湯」は、30人くらいが同時に入浴できそうな混浴の露天風呂で、湯船のすぐ横を豊沢川が静かに流れるロケーションがいい。紅葉シーズンになると周囲の木々は赤や黄色に染まり、露天風呂からも紅葉を楽しめる。しっとりすべすべとした透明湯は、源泉かけ流しだ。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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